（敬天新聞 令和元年11月号 2面）
濱野氏の反論 |
弊紙八月号とブログで報じている潟xガ＝ＶＥＧＡ（福岡県福岡市早良区）の創業者・濱野隆一郎氏に纏わる産廃不法投棄問題の記事に関し、ベガ側の代理人弁護士より「不正行為に何ら関与していません」、「したがって不正行為に関与したと読まれかねない記載は間違っているので一切削除ください」との通知が届いた。
弊紙は改めて実名を名乗り告白している情報提供者に、嘘や誤りは無いかを確認し、記事の内容を精査することにした。それとは別に無記名で届いていた社内不倫に関する投書の内容については、公益性が無いので削除に応じた。
弊紙が追及しているのは、現代表取締役富塚加奈子氏の父である濱野隆一郎氏（現相談役）が、まだ娘に代表権を譲る以前の出来事である。ベガの関連会社である産廃業者竃k斗（佐賀県鳥栖市）が、大量の産廃ゴミを適切に処理せず山中に捨てていたという事についてだ。北斗の社長は濱野氏の右腕で、ベガの総務部長をしていた薙野宇（なぎのたかし）氏である。
情報提供者は、北斗で現場を担当していた元取締役の原英司氏である。
原氏は、北斗が受入れていた産廃の一部を、最終的に中間処理・最終処理業者に搬入するなどの適切な処理をしなければ成らなかったのに、濱野氏や薙野氏の承知の下、県を跨いで鹿児島県志布志市まで行き、山中に埋めていたというのである。
結局、不法投棄は発覚し、原氏は現場の担当者として逮捕されてしまった。 しかし濱野氏から「一人で背負ってくれ。後のことは心配するな。一生面倒見るから」などと説得され、その言葉を信じて全ての責任を背負い、濱野氏に責任が及ぶことを阻んだのだという。
ところが、保釈中の期間までは優しかった濱野氏だったが、判決が決定した途端、掌を返して連絡を絶ったそうである。それどころか、警察で自供した調書を逆手に取って、原氏一人に責任を被せ、民事訴訟まで仕掛けてきたというのである。
これらの主張すべてを、ベガ及び濱野氏は代理人弁護士を通じて、事実ではないと否定し、記事の削除を申し入れてきたのである。
また、鹿児島県が下した不法投棄に対する措置命令（行政処分）に、濱野隆一郎氏や薙野宇氏も処分者として名前が載っていた点についても、「ゴミの撤去を求めるもので原因と成った行為には言及していない」とか、「措置命令を受けたことが産廃処理に関する不正に関与していたことを示すものではない」とか、「当時の代表役員だったから載ったまでに過ぎない」という認識のようである。
とはいえ行政処分は「責任の一端はある」と判断したから被処分者にしたのだろう。それなのに関係ないということは無いだろう。 あくまでも、現場担当の原氏一人に責任を押し付ける作戦のようである。
決死の告白 |
対して、「一人で責任を取らされた」と憤る原氏が、その心情を綴って弊紙に手紙を送ってきた。一部に誤字などもあるが、原文のまま掲載する。
この手紙には、先ず原氏がこの産廃事業をするにあたり、当時会長だった濱野隆一郎氏の側近だという古賀氏を紹介されたとある。因みに古賀氏は、浅川一家の会長秘書という立場の人だったらしい。
また、警察に逮捕された事件では、投棄した産廃ゴミは志布志市山中に捨てた八千トンだけということになっているが、竃k斗工場の建設時やゴルフ場の改修工事で、廃棄物の不適切な処理を行った事を告白している。
そのことは北斗の社長であり、ベガ本社の総務部長である薙野氏も知っていると断言している。
また濱野氏が、ベガ本社に原氏を呼んで「石膏の粉（産廃）を埋められないか？」と言って、所有地四ヵ所を見てくるように指示したことや、「そんなことしたら直ぐに逮捕ですよ」と原氏が諫めたというやり取りも、はっきりと書いている。
濱野氏は、原氏が逮捕された時に六名も弁護士を着けたというが、無罪を勝ち取ると言うよりは、原氏が「一人で責任を取る」という約束を守るよう監視するためだったのだろうか？
原氏が会社に甚大な損害を与えたとか、会社の信用を傷付けたというのであれば、普通は会社から弁護士は着けないだろう。義理で着けても一人である。
当時ベガの社長だった富塚加奈子現社長の旦那まで面会に行ってるそうではないか。それなのに、原氏が罪を認めて判決が出たら、音信不通と成り、今度は原氏を訴えてきたというのだから、なんとも矛盾していると思うがね。
十二月十日には、福岡のホテルニューオオタニで、ベガ恒例の大パーティーが行われるという。今年のゲストは岡本真夜さんで、本業の化粧品ネットワークビジネスは好調らしいが、果たして会員には真実を語るのだろうか？
北斗工場とゴルフ場の件は次回に詳しく書こう。
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