(敬天新聞 令和元年11月号 3面)
問題の要 |
旭電業梶i松岡徹社長=本社・世田谷区)と子会社である旭メガソーラーすさみ発電鰍ェ、鰍`SK(駒井裕社長=滋賀県大津市)と手を取り合い進めている和歌山県西牟婁郡すさみ町の大規模な太陽光発電事業(メガソーラー)。弊紙はこれまで何度もASK駒井裕氏のドス黒い計略にすさみ町の町長や町議会議員も毒されているのではないかと報じて来た。
駒井氏の元雇用主で、誰よりも駒井氏のことを知るという人権団体「崇仁・協議会」の川村眞吾郎会長は、駒井氏の反社会的な素行を実体験に基づき証言している。暴力団員時代には、殺人未遂、婦女暴行(レイプ)、レイプ動画をネタに恐喝・強要といった犯罪を繰り返し、現在も保身の為に金品を暴力団に上納しているという。
また、駒井氏の元仕事仲間F社長は、すさみ町の太陽光発電事業に絡み、「和歌山県の高級料亭の接待費が五〇万円、すさみ町の岩田勉町長に二○○万円、町議会議員の上田順太氏には一〇〇万円、元奈良県生駒市議会議長の酒井隆氏に一〇〇万円、酒井隆氏の友人で、太陽光設置の土地所有者U氏に五〇万円をそれぞれASKの駒井裕が渡した。その贈賄に使った裏ガネの原資は旭電業から出ていて、その額は二千万円。贈賄に使った金は五〇〇万円ですから、一千五〇〇万円は、駒井裕が着服した」と証言する。
これら多くの問題を抱えながら、なぜ旭電業もすさみ町の岩田勉町長も問題視しないのか? 岩田町長は自らに掛けられた疑惑について説明するべきではないのか? と弊紙は問うて来たのである。
議会で疑惑を否定する岩田勉町長
議会軽視 |
そんな折、すさみ町で行われた九月の議会で、議員が岩田町長に町有地売買についての疑惑を質問した時の動画が、弊紙宛てに投書として送られてきた。
質問した議員は、暴力団排除条例に関する質問の際、住民団体から届いた町長宛ての公開質問状の内容について質している。
これについて、岩田町長はヘラヘラと「右翼の新聞に書いてある私がソーラーで業者に便宜を図って二百万円貰ったということ」や「業者が暴力団ではないということ」を釈明せよという内容だったと明かしている。
そして「全く持って話にならない話」と、質問を一蹴している。むしろ質問した議員に「こんな質問を議会でするなんて議員としてどうなのか?」などと恫喝するような余裕を見せている。
念の為、申し述べるが公開質問状を出したのは弊紙とは全く関係の無い地元の住民団体である。だが質問状の内容は弊紙の記事が基であることは間違いないだろう。
岩田町長は「賄賂を貰っていない」ことを強調し、公開質問状の主と議員に対し、噂話と馬鹿にして、「証拠を出してから質問せよ」とか「警察に行けばいい」などと述べている。
しかし「賄賂を渡した」と言う話しは、町と町有地の売買を契約した張本人鰍`SK駒井裕社長が、何人もの関係者に喋っていることである。その人達から話を聞いた崇仁・協議会の川村眞吾郎会長が自信を持って語っていることである。 これらの証言を基に、弊紙は責任を持って記事を書いているのである。
それに、議会に於いて町民が抱いた疑念を議員が質しているのに、それがどのような質問であっても、馬鹿にしたり嘲笑ってはならない。地方自治体の長として真摯に向き合い、誠実に答えるべきではないのか? そんなことは役所の各窓口で担当職員の皆が、毎日当たり前のように心がけて実行していることではないか。
質問状を作成した住民の人格や、そのことを質した議員の資質を問う前に、ご自身の襟を正して議会軽視を改めるべきである。
それに岩田町長は、「すさみ町は、こんな質問をするような文化は今まで無かった」などと嘆いているが、それは住民側のセリフだろう。正に岩田町長に成った現代に生じている問題なのだから。
そんなことより、問題を質問者の資質にすり替えて、肝心要の「町有地の買い手が暴力団ではないという事を釈明せよ」という点については、具体的な釈明をしていないではないか。この質疑の本題は「暴力団排除条例について」ではなかったのか。
是非とも賄賂を渡したと話している鰍`SK駒井裕社長と、岩田町長と同じく賄賂が渡されたとして名前の上がっている上田順太氏を呼んで、駒井氏の経歴と住民の抱いている疑念を明らかにして頂きたいものである。
上田順太氏にしても、以前この問題を取り上げた議会で、住民側に立つべき議員でありながら、疑念を抱いた住民を馬鹿にした発言を繰り返したから、先の選挙で最下位落選したのではないのか? 疚しいことが無いのなら、汚名を晴らすためにも、今度は住民側に立って百条委員会の設置を陣頭指揮して頂きたいものである。
元生駒市議酒井隆氏と駒井裕氏(右)
ど壷の旭電業 |
また、旭電業の企業姿勢も問題である。反社の駒井氏を担当していた片岡俊治執行役員を外し、山本隆紀専務に替えたのは、漸くコンプライアンスに則り、「駒井切り」に踏み込み、すさみ町の問題を軌道修正するものと思っていた。
ところが山本隆紀専務はすさみ町にはまだ一度も顔を出していないそうである。積極的に顔を出しているのは、同じく太陽光事業を推し進める海南市や和歌山市西庄町の関係者だそうである。ということは、駒井氏と組んだことへの反省ではなく、いま進めている事業の促進が、何より重要という姿勢で臨んでいるということになる。いやいや、まさかまさかの決断に驚きを隠せない。
更に新たな情報では、警察庁が厳しい姿勢で臨んでるこのご時世に、旭電業はわざわざ暴力団に解決を依頼したというのである。事の真偽は調査中であるが、それが事実なら、旭電業が片岡俊治執行役員から山本隆紀専務に替えた意味は、「毒を食らわば皿までも」作戦ということになる。
岩田町長は、すさみ町の暴力団排除条例に基づき、旭電業の松岡徹社長も呼んで、疑惑を明らかにするべきである。続く。
竹内照夫議員 |
自民党衆議院議員・上野賢一郎先生 |