中国共産党の横暴を許すな! 日本の尖閣諸島は毅然と護る

(敬天新聞 令和2年9月号 1面)

平和と繁栄

今夏、我が国は戦後七十五回目の八月十五日を迎えた。この日、日本の政治を担う各政党の党首が出した挨拶文を読んだ。当然それぞれ立ち位置によって意見が違う。

しかし、自分の政党の色を強く出せば出すほど主張は偏り支持層も狭くなるので、今のような平和な時代には、何でも飲み込む広範囲でぼんやりした意見を言っていた方が有利なのであろう。だから幅広い意見を持つ自民党が有利なのだろう。

政治的主張というのは個人的、団体的な信念を述べる場であるが、実際に為政者になれば、諸々の考えを持つ全ての国民の幸せを考えて行政を行わねばならない。

野党の党首の中で、「私達が享受している平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い犠牲の上に築かれたものである」という安倍首相に近い考えを示していたのは、日本維新の会の松井一郎代表と国民民主党の玉木雄一郎代表だけである。野党の中でも、是々非々で自民党に近い考えも、持っている人達なのだろう。

問題は自民党である。色んな考えを持つ人が大勢いる筈なのに、安倍一強に抑え込まれてしまって、自分の信念を主張できない雰囲気になっている。それでも終戦の節目に閣僚が靖国神社に参拝したのは良かった。

ただ残念なのは安倍首相である。思いや願いは語るのに、なぜ国の為に亡くなられた忠霊が祀られている靖国神社を堂々と参拝しないのか。

韓国や中国への遠慮だろうが、国の事情はそれぞれ違う。全てのアジアの国々が非難しているのならともかく、批判するのは韓国と中国共産党だけである。

だが批判の根底にあるのは内政に於ける求心力の維持や外交など様々な交渉の局面で心理的に優位に立つ為の口実作りに過ぎず、我が国に対する内政干渉に他ならない。

我が国の中にも、あの戦争は間違いだったとか、アメリカと手を結ぶより、韓国や中国と手を結ぶべきだと言う人がいる。自由主義、資本主義と言うのは、能力のある者が富み、力のない者が落ちこぼれて行く、というのが基本だから、「全ての人が平等に」という主義を主張してる共産主義や社会主義を理想とする者から見れば、納得いかないのは当然である。

しかし、韓国のように国と国が交わした約束を大統領が変わる度に、平気で反故にするような国と信頼関係は築けまい。 中国や北朝鮮のように、国の方針に従わない国民を有無を言わさず、拘束したり殺したりするような国も然りである。

中国の傘下になるなら、アメリカの傘下の方が、まだ自由があるだろう。アメリカは自国は大事にするが、中国は頭から押さえつけるし反対意見を許さない。

アメリカやイギリスやフランスは、自国領土であれば、小さくても、地球の裏側にあっても、損得勘定が合わなくても、勝つか負けるかわからなくても、命を賭けて守るし、侵略されたら取り返す行動を起こす。そして普段は意見が違う国民も一丸となって勝利への執念を燃やす。

戦争が悲惨で弱者や子供を犠牲にすることは事実である。誰でもそれはわかっている。それなのに何故世界中で争いは収まらないのか。

文化や風習や主張や利害や、一人一人の考えが違うし、誰もがワンランク上を目指しているし、衣食住が足りれば争いは起こらないが、世の中に不条理、不満、傲慢、自分たちだけ優遇された為政者体制に出会えば国内で騒乱は起こるだろうし、国内での締め付けや自身の人気を上げる為に為政者が煽る他国の悪口からも、争いは起こる。

日本で今、国民が立ち上がらないのは、取り敢えず衣食住が足りてるからだ。しかし、平和も水も只ではないことに早く気づくべきだ。


(外務省ホームページ↑クリック)


中共の横暴

中国は、新型コロナウイルスの発生源という各国からの批判を省みず、感染拡大で世界が混乱している事に乗じて、海洋進出に拍車をかけている。四月には南シナ海で中国公船がベトナム漁船に体当たりして沈没させる事件が起きた。平成九年九月に尖閣諸島付近で違法操業を行った中国船が、取締をしていた海上保安庁の巡視船に体当たりした事件は記憶に新しい。またインドとの国境では両軍に死傷者が出る大規模な衝突が発生した。日本でもコロナ禍だというのに尖閣諸島周辺に中国公船が100日連続で出没するなど緊張が続いている。

河野太郎防衛大臣が七月の閣議で新たな防衛白書を報告し、「執拗に」という表現で中国を厳しく非難したというが、そんな日本語の微妙なニュアンスなどに中国政府が動ずる筈もあるまい。

 

これまではっきりと文句を言わなかった安倍政権もだらしないが、平成の狸爺である二階俊博幹事長がアメリカから名指しされるほどのド親中で、中国への抗議をさせなかったのであろう。  今では中国の「隙あらば尖閣上陸」を危惧して、野党からも中国に批判の声が上がっている。

上陸されてからでは遅い。先に上陸して建造物を構築すべきである。

中国という国は、アジア圏では宗主国という考えを持っている国だから、南沙諸島のように領有権を主張している国が幾つもあるにもかかわらず、無視して自国の領土として上陸し基地を造作する国である。

中国の横暴に対して、いまアメリカだけでなくオーストラリアといった先進諸国が対中姿勢を鮮明にしている。今こそ尖閣諸島の侵略に歯止めをかける好機である。

いつまでも国防はアメリカで経済は中国頼り、というわけには行かないだろう。日本人は心根の優しさというのか、優柔不断さというのかわからないが、とにかく態度を鮮明にしない。経済だけの戦いなら、時にはのらりくらりもいいけれど、いま正に自国の領土を侵略されようとしているのである。ここは「受けて立つ」のでは遅いのである。竹島の例をみても分かるように、一度上陸されると取り返すのは至難の業である。

日本が尖閣諸島に上陸することは、戦法とか、戦略とかいう問題ではない。自国の領土であるわけだから、使用や建造物の構築に、他国に遠慮や相談はいらない。自国で決める事案である。だから早急に対策を講ずるべきである。 

軍隊が勇猛果敢に戦いを挑むのは、国民の軍隊に対する敬意と誇りと支援があるからである。

翻って今の日本人には愛国精神が足りない。国を守る自覚がない。経済だけいくら伸びても、最終的なところで無理難題を押し付けられて、脅され、恐喝される現実がある。

外交の要が軍事力であるというのは、何千年も、何万年も前から現在に至るまで、有史以来変わらない。また移民する人々、国を持たない人々、力のない国の人々は、世界中何処に行っても苦労する。仕事さえできないのが現実である。

香港については「一国二制度」を五十年間守ることを条件に返還されたにも拘わらず、二十三年経ったら平気で約束を反故にした中国である。

日本だけでは対峙できなくとも、先進国の一員として今が絶好のチャンスである。何より尖閣諸島は日本の領土である。

先ずは尖閣諸島に公的な建造物や公務員宿舎を建て、世界一大きい最先端技術の灯台を建設するなどして、航行する世界の船と領土の安全を守るべきである。


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