小泉進次郎環境大臣は潟xガのゴミ問題に厳しく対処願います

【敬天新聞 令和2年10月号 2面】

身勝手な言い分

化粧品や健康食品をマルチ商法で販売し急成長しているという潟xガ=VEGA(福岡市早良区)の子会社で産業廃棄物処理業をしていた竃k斗が、産廃ゴミを鹿児島県志布志市の山中に不法廃棄していた問題で、鹿児島県から措置命令(行政処分・平成二十九年二月二十二日付)が出ているのに未だに撤去されていない。

そればかりか、この県が出した措置命令で処分対象と成っているベガの元会長であり北斗の取締役でもあった濱野隆一郎氏と、ベガの総務部長であり北斗の代表取締役であった薙野宇(なぎのたかし)氏が、「法務省行政不服審査」へ県の措置命令に対する不服を申立てていたことが分った。


(株)ベガ本社


これに対し、審査庁(本件担当は環境大臣)は厳正なる審査を行い、濱野氏らの不服に対し全面却下の判断を下したのである。

審査庁の却下理由は尤もな内容で、「たまたま北斗の取締役とされていただけで、運営や業務には全く関与していない」という極めて無責任な濱野隆一郎氏の言い分に対し、「取締役が会社の業務執行に関与せず、他の取締役等に会社業務を任せっきりにし、何らの業務執行状況の把握もせず、是正措置もとらないときは、そのこと自体が任務懈怠である」と断じたのである。

また、薙野宇氏も「形式的に代表取締役とされていた」とか「実質的には権限はなく名目的代表取締役であった」という言い分で、不法投棄は担当役員である原英司氏が全てを取り仕切り勝手にやったことであると反論していたが、この主張に対しても「担当役員がゴミを自分一人で廃棄したとするには無理がある。代表取締役が名目的就任であったとしても、業務執行に何ら注意を払わなかったのは、重大な過失によりその任務を怠ったというべきである」と、一蹴したのである。



つまり鹿児島県の措置命令は正当であるということだ。両名の言い分は、いくら不服の申立とはいえ、何が何でも担当役員であった原英司氏だけに責任を被せたいという悪意丸出しで、経営陣としての責任感や反省が微塵も感じられない。

また、不法投棄したゴミが主に廃石膏ボードであることから、鹿児島県が措置命令を行った理由について「本件不法投棄をしたことから、硫化水素発生のおそれ及び廃石膏ボードの飛散・流出のおそれにより、生活環境の保全上支障が生じる」と断じ、重大な環境汚染に繋がるおそれを警告しているのに、不服を申し立てた両名は、投棄した場所が「山奥の谷で付近に人家がない」とか「しっかりと埋められている」から大丈夫だと反論しているから呆れ返る。

昨今、世界規模で地球温暖化や天変地異がみられ、環境汚染問題に警鐘を鳴らす声が高まりを見せているのに、何て自分勝手な解釈をしているのだろうか。

これについても審査庁は現場周辺に民家が存在していることや鹿児島県が調査して硫化水素が発生していると認定していることを支持し、両名の言い分を一蹴した。

北斗の親会社であるベガは、化粧品や健康食品の販売に加え、近頃では太陽光発電といった環境事業にも力を入れているというが、もしも現在の経営陣が、この程度の認識でいるならば、環境事業を行うべきではないだろう。

新たに発足した内閣は、「国民の為に働く内閣」だと菅義偉首相は意気込みを語った。尤も当り前のことを言っているに過ぎないが、再任した小泉環境相には厳しい対処を願います。



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