東電解体工事で狼侠を侮る関東建設興業と成塚翁の話

【敬天新聞 令和2年11月号 3面】


汚い守銭奴

日本で一番大きな人権団体と言えば、部落解放同盟(組坂繁之会長)である。この団体は松本治一郎氏が立ちあげた団体で、一時は泣く子も黙るほどの勢力があった。勿論今でも、行政などには顔が効く。

東京では成塚靖治翁が有名である。成塚翁は、中興の祖であった上杉佐一郎氏の秘書だった人物である。秘書時代から商才に長け、目から鼻へ抜ける才覚もあって、経済力では会長の組坂氏を遥かに凌ぐ財力であるそうだ。東京でのシノギだから、当然と言えば当然である。その上杉氏の人脈と利権を受け継ぐ形で今日の財力を成したそうである。

そんな成塚翁が、解体工事の大手で知られる関東建設興業梶i代表取締役須永一磨・埼玉県行田市)との関係で、馬脚を露わす面白い話がある。

昨年のこと、横須賀市にあった東京電力関連施設の解体工事を準大手ゼネコンの活タ藤・間(通称は安藤ハザマ・福富正人社長)が受注した。そこで安藤ハザマの顧問が、解体工事をサポートできる企業を求めて笠岡和雄氏に相談した。

笠岡氏と言えば、住吉会と親戚関係にあっても誰とも兄弟杯を交わさず、あの山口組が犇めく神戸において単独で松浦組二代目を名乗り通した侠客である。また右翼団体大日本新政会を組織して活動し、芸能界の「裏」を暴露して、その名を轟かせた。著書「狼侠」は有名である。

現在は俳優松方弘樹の夫人であった仁科亜季子(明子)女史を恐喝したとして逮捕され服役中である。その笠岡氏に解体工事の話が舞い込んだのである。

安藤ハザマ顧問からの話に応じて笠岡氏はA氏に相談した。A氏はその話を聴いて、笠岡氏を成塚翁に紹介した。そして成塚翁は関係の深い関東建設興業と安藤ハザマをジョイントさせたそうである。

関東建設興業は安藤ハザマに名義を持っていなかったが(元請ゼネコンと共同で工事を請け負う為の契約)、それでも安藤ハザマ顧問の押しで関東建設興業を慌てて名義人として、解体工事を受注させたそうである。

ところが、笠岡氏が仁科亜希子恐喝事件で実刑を受けたことを奇貨として、成塚翁側は笠岡氏側に一円の配当(謝礼・仲介)も払わずに、頬被りを決め込んでいるそうである。成塚翁も関東建設興業も汚いねー。


関東建設興業(株)本社


赤い人脈

関東建設興業と部落解放同盟の成塚靖治翁は、これまでも二人三脚で仕事を得ているようだ。両名が何処で繋がるのかを調べてみたら、出身が埼玉県行田市の同郷であることがわかった。

今でこそ成塚翁が利権に関しては、人脈、対行政、人権逆差別利権で格上的な付き合いであろうが、関東建設興業もどうしてどうして、遡れば創業者の父は、須永甫という人物で、大正から昭和にかけての共産党埼玉県委員会の初代委員長をしてた活動家であるそうだ。どうりで行政を恫喝するのが巧いはずである。だから気が合うのだろう。

東京オリンピックの聖地である国立競技場解体工事においても、麻生太郎財務大臣の秘書と言うのか、関連会社の最高顧問と言うのか知らないが、中野喜一郎氏と成塚翁が「天の声」を利用して仕事を決めたと言われている。

東京オリンピックも国民が知らないところで、汚い利権話が進み、何が何でも開催したい黒いドブネズミどもが暗躍しているのだという。だから決定までの名目上の予算と、決定してからの実際の予算が、三倍も四倍も膨れあがるのだそうだ。決まった時は、選手も国民も大喜びした。決まってしまえば、色んな理由をつけて予算をあげても、今さら国民も文句を言えない。この日の為に全力を注いで来た選手に申し訳ない。文句を言う人間は「非国民」扱いにされてしまう。そこまで読み切っての利権屋たちの行動である。

野党もマスコミも迷わず、国家・国民を騙す行為をしている利権屋を遠慮会釈無しに叩くべきである。それが有名無名に拘わらずの政治家であろうが、人権団体の幹部であろうが、官製談合や癒着や出来レースが疑われるなら、徹底して抗議すべきである。

同和差別時限立法が終わってから、もう30年近くも経つ。しかしながら今でも歴然と逆差別と言われた利権構造が存在する。そしてまたそれらを利用する政治家や行政者もいる。そしてその弊害は一般国民に影響しているのである。

関東建設興業は舛添都知事が突然辞めて、小池都知事が当選するまでの都知事不在中に、築地市場の解体工事をこっそり受注したという話もある。これは自民党都議会の重鎮で、小池都知事から「黒いねずみ」と指摘された内田茂翁の仕業である。これを決めたのも成塚翁だったらしい。

役所との関係においては、過去の経緯もあって、無理も効くのだろう。だが、横須賀の東電解体工事に関しては、あの「狼侠」の笠岡和雄氏の仲介での仕事である。それを独り懐に入れたままのネコババ状態だというから、笠岡氏が刑期を終えて娑婆に帰ってきたら、一波乱も二波乱もあるのではないか? なんせ障害者一級で怖いもの無しの身のこなしらしい。芸能界のドンと呼ばれた周防氏も、相当引っ掻きまわされて苦悩したのも事実だからねー。


関東建設興業叶{永一磨代表


免れない代償

筆者は成塚翁の実力、実態と言うのはよく知らないけど、巷では「政財界のフィクサー」と言われる異名もあるらしい。だけど、それは実態が見えない時の姿であって、実態が見えてしまうと、意外と「幽霊の正体見たり枯れ尾花」って場合もあるからね。

笠岡氏は来月には満期で帰って来るらしい。今はヤクザも右翼も辞めたそうだから、どれだけ暴れられるかは未知数だが、この件では既に色んな所に相談しているそうである。

関東建設興業と成塚靖治翁の癒着は業界では有名であるそうだ。しかし相手を見ながら悪戯しないと、いつか大やけどすると思うよ。そういえば、歌舞伎町のコマ劇場解体の時に発砲されたのは、関東建設興業じゃなかったっけ? 関東建設興業も行儀が悪い会社なんだなー。

また成塚翁は最近事務所を引っ越したそうだが、マンションを売ったか買ったか知らないが、清水建設が大きく関与しているという噂もある。国税は見逃すな。そのうち文春砲でも炸裂するんじゃないか?

政界では菅義偉内閣が発足し、全ての行政について見直すと宣言した。河野太郎行革担当相がその期待に応えて実行する気配であるが、この際、人権逆差別利権などを許す「聖域」を作らないよう見直して欲しいねー。



敬天ブログ敬天新聞社ホームページ敬天千里眼不正疑惑(評判・噂)告発