敬天新聞12月号 社主の独り言(中辛)

(敬天新聞 令和2年12月号 4面)



▼政治家の場合、地元に貢献する人は人気があるし、当選する。貢献とは地元に便利な道路を作る人。大きな会社や学校を地元に引っ張って来て、地元にお金が落ちるようにしたり、雇用先のある仕事場を作ってくれる人である。しかし、そのような事が出来るようになるには、中央に行って政治の中心派閥に属し、尚且つその中で生き馬の目を抜きながら、力を蓄え、世間の評価を得て行かねばならない。

二代目になると、地盤(後援会)がしっかりしているので、少々の失態も乗り越えられるが、初代はちょっとした醜態で落選の危機は常にある。強い政治家が出ると、その故郷は少しは潤う。普段は振り向きもしてくれない県が忖度してくれるのだ。

そういう流れは古今東西を問わず、昔から世界中で行われてきた。自由主義も社会主義もない。ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も神道もない。常に為政者が自分たちに都合の良い政治を繰り返すのである。国民はただ従うのみ。そして、もう我慢の限界と思う頃に誰かが立ち上がり、一揆を起こす。勝てば官軍になれるし負ければ賊軍になる。そんな時には、法律なんぞ糞の役にも立たない。力だけが正義である。

世襲政治家が多いのは、せっかく苦労して地元に地盤を作りあげたのに、誰かに手渡すのは勿体ないということで、バカ息子であっても引き継がせるからである。初代は優秀であるのはわかる。

しかし、その息子や娘が優秀であるかどうかはわからない。自分の考えで喋れない者もいれば、スピーチライターが書いた文さえ読めない息子もいる。せめて一度ぐらい目を通して、読めない漢字があったら、振り仮名を振っておくぐらいの気配りは必要であろう。若いうちは注意ができても、偉くなるとそういう注意さえできなくなるのが大人の世界である。これも世界共通であろう。またその人が持つ運もある。

麻生太郎財務大臣兼副総理が、あれだけ舌禍を繰り返しながら、全く辞任の話に繋がらない。今では愛嬌で通ってしまうほどである。久間章生初代防衛大臣はたった一度の「アメリカが原爆を落としたのは仕方がなかった」という発言だけで責任を取って辞任した。別に悪意があったわけじゃない。

久間氏は麻生氏と同期である。久間氏は官僚出身の初代、片や麻生氏は世襲で地元に大きな企業を持つ。おそらく地元の地盤力の差であろう。久間氏が長崎空港から地元の島原半島(諏訪の池)まで高速道路を作っていたら、終生議員は盤石であったろう。郷土愛が足りなかった。逸材だっただけに残念だった。

麻生氏は言葉は乱暴で、ひょっとこのような顔で口をとがらかして喋るのが特徴であるが、先日の「立皇嗣宣明の儀」の整列してる姿が真に素晴らしかった。年齢的にも最上位ぐらいであったが、最前列で最初から最後まで、背筋をピンと張って立ってる姿勢は、内外に感動を与えたのではないか。皇室に対する愛情が溢れていた。

国民の平定を願うには皇室のような由緒ある伝統が必要である。もし皇室がなければ北朝鮮のような一族が台頭し力で国民を統一する。従わなければ皆殺しにしてしまうのである。終戦が嘘のように静かに収まった日本の姿を見て、アメリカはその天皇を中心とした団結力に驚き、日本人を腑抜けにする作戦(3S政策・スポーツ、スクリーン、セックス)を始めたのである。それが今見事に開花したのである。



▼地方で力のある人は町長、議長、土建屋の社長、うるさい親爺、酒乱な奴、ちょっとヤクザな親爺。女性では婦人会長、アムウェイを勧誘する厚かましいおばさん、金貸しの愛人でおばさん 達に金を高利貸ししているおばさんである。こういう人たちが票を持っているのである。

地方では「自分の一票で世の中が変わる」と思っている人は少ない。その地方特有の柵(しがらみ)に縛られて生きてる人が大多数である。そんな票を持ってる人の代弁者が議員になるのである。最初は議員を送り出す方が格上にいるが、年数や議員履歴によって力関係も変わってくる。特に国から予算を持って来るようになれば、行政が掌を返してくるし、認可権を持ってる行政と仲良くしたい業者は議員に多額の献金を申し出、持ちつ持たれつの関係になるのである。

杉田水脈という女性議員が「女は嘘つき」という発言で話題になった。世の中は男と女とオカマしかいないのに、女と断定するから批判されるのである。「女は演技が上手」ぐらいにしとかないとダメ。力のない女性は男が守るように神様が作っており、嘘の演技も女の大きな武器である。

私など、どれだけ弱い女を演じられて貢がされたものか。しかし、それができずに只管(ひたすら)働く女性もいるし、また男の演技に騙されて、ホストなどに貢ぎ続ける女性もいる。総じて武力に劣る女性に神が遣わした武器こそ「嘘の演技」なのではないか。

だから、女は男に対しては、幾らでも嘘を言っていいのである。だけど、女は女に厳しいからね。杉田水脈議員も産まれ育ちは知らねども、せっかく花の国会議員になったのだから、もう少し発言には気を付けたがいい。勿体ない。

動物には強姦罪という犯罪はない。オスが本能のままにメスを追いかけている。妊娠したらそのまま受け入れるしかない。ナスがママで、キュウリがパパの状態である。それどころか、食物用の動物は本人の意志とは関係なくどんどん妊娠させ、生殺与奪権を人間が持っている。

ソープランドで何が行われているか知っているが、警察は逮捕しない。男の性の本能を知って居るからである。女性従業員が強制性交罪の減少に貢献しているからである。ソープランドがなければ、性犯罪が100倍ぐらいに増えるだろう。

只でエッチビデオが見放題だけど、あれを見せてる側は、どんな利益があるのだろう。時々突然大きな音が出たり、画面が消えない状態になって、金を取る悪質業者もいるけど、何某かの制限は設けないと、義務教育年齢者には教育上良くない。

オリンピックは選手の最高の名誉を発揮できる場であり、国民の祭典でもある。しかし一方で、一部の者の利権でもありビジネスであることも事実である。世界が苦しんでる時に強行することが正しいのかどうか、しっかりと国民の声を聞くべきである。ソ連がアフガニスタンに侵攻したのを理由に不参加を決めたモスクワオリンピックの時の政治的理由とは全く事情が違う。あくまでも国際的興業が目的のIOCの尻馬には乗らないで、世界の国々の状況にも気配りするべきである。どういう結果になっても、それは天の配剤として受け入れるべきである。



▼「若者は血気盛ん」という言葉がある。この言葉の意味は普通に元気がいいと思っていた。改めて考えてみると真にその通りで、歳を取って初めて気づくものである。

若者は血液も、リンパ液も、気も、体の隅々まで流れ、速度も速い。だからちょっとした躓きなら、転ばずに体勢を立て直せる。

ところが老人は、転ばなくてもいいところで転び、転んだら中々起き上がれない。しかも動作が鈍い。血液やリンパ液や気の流れ方が遅くなって来ているし、しかも隅々まで流れて行かない。だから体中が渇いているのである。乾燥しているのである。潤っていないのである。

その上飲んだ水分は、体内で吸収せずに、すぐに排出される。おまけに神経まで鈍くなってくる。痛みの神経が鈍くなるなら有り難いが、何故か痛みの神経だけは、若者以上に激しいのである。これは不浄を生きてきた神様からの罰だと思って受け入れるしかない。

爺婆になると、とにかく体中から、水分、脂分が、減っていくのである。歳と共に中性になっていく姿を、普通の老婆は気にも留めないだろうが、いつまでも女を意識する老女になる一歩手前の熟女にすれば、大変な努力が必要であろう。

若い時は水を飲めば、それだけで栄養になっていたし、それだけでも潤いに繋がっていた。要は何でも吸収するのが、若さである。だが若者にはその良さがわからない。過ぎてみて、初めて知るのである。

爺婆は意識して水を飲む。しかしその分排尿回数が多いだけである。わずかに枯れるのを防ぐ効果はあるかもしれないが、枯れた樹木にいくら水をかけても、若葉が出てこない現象に似ているかもしれない。寂しいねー。

この欄は全国の爺婆に元気を届けるメッセージなのに、最近だんだん空元気で、内容がくすんできてるね。そんなことはありませんよ。先日薔薇の花を届けた高齢熟女は、充分に「私はまだ女よ」という女力を魅せていましたねー。潤ってました。

半年ぶりに爺婆健康ランドに行った。高齢者を対象にした健康促進施設ではあるが、やはりコロナを怖がってなのか客は少ない。また施設側もクラスターが起こったら、存続にもかかわる一大事だからか、消毒、清潔に非常に力を入れている。

機械を使ったトレーニングルームがあるのだが、コロナ騒動が起きる前は使用した後は自分で拭くように、タオルが掛けてあったのだが、今は指導員が使用した後に直ぐに拭きに来るのは有難いが、他の機械を使っても直ぐに拭きに来るので、あんまりあっちこっちの機械を使用するのが申し訳なくて、運動をするより、そちらにばかり気がいって、あんまり運動ができなかった。

風呂も時間制になっていた。普段はわがままな爺婆も、流石にコロナ禍においては優等生である。なんせ高齢者は死亡率も高いので、自覚か覚悟かみな気を使っているのである。

芸能人が映ってるポスターを指さして、「あの人芸能人、私、毛ノー人」とダジャレを言っていた禿爺は相変わらず来ていたが、数秒経ってから反応して笑ってくれる婆の姿はなかった。コロナ禍は爺婆の生態まで変えているのである。


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