京都市役所の不公正な入札 市立芸術大学移転工事の裏

(敬天新聞 令和3年2月号 1面)


行政の怠慢

JR京都駅からほど近い一等地にも拘らず、特異な事情で開発と無縁だった「崇仁地区」で、京都市立芸術大学が2023年度の完成を目指し、西京区から移転することが決まっている。 それに伴い、長く手つかずでいた崇仁地区の土地で新たな街づくりに向けた様々な建設工事が始まろうとしている。

この崇仁地区は日本三大部落の一つとして知られている場所で、同和の最大手団体である部落解放同盟が日本で唯一、仕切ることができなかった魑魅魍魎が蠢めく特異な地区である。そこで利権の主導権を得るためには崇仁地区住民たちをまとめあげる必要がある。

その布石として「京都市立芸術大学移転整備工事」を巡り『崇仁自治連合会の奥田正治会長』、『全国自由同和会京都府連の上田藤兵衛会長』(=六代目山口組・高山若頭を刑務所に陥れた人物)、『崇仁・協議会の川村眞吾郎会長』の三者が水面下で三つ巴の争いとなっていることを弊紙は昨年から報じていた。

京都市立芸術大学移転に伴う各工事の入札(9月3日開札)は、事前に弊紙に届いていた投書の内容が影響したのか、工事の主要である建築部門が入札結果「不調」で終わっていた。投書は「談合で竹中工務店の落札が予め決まっている」と告発していたのである。

ところが、ここから京都市役所は市民に対する不可解な対応を繰り返すように成る。京都市に「なぜ京都市立芸術大学の入札が不成立になったのか?」と住民が問い合わせても、理由を答えようとしないし、その後も、積極的に情報の発信に努めようとはしなかったのである。

そして遂に馬脚を現したのである。行政と言うのがここまで汚いことをやるとは驚いた。


上田藤兵衛氏と門川大作京都市長(右)


結果は告発通り

京都市は改めて、京都芸術大学の移転工事について昨年12月25日の開札を発表していたのだが、 12月22〜24日迄の期間に入札を受付けて、25日の開札を発表していたにも拘わらず、その日が過ぎても京都市役所のホームページで一切結果を公表しなかったのである。

建設に興味のある市民が役所に何度尋ねても、「わからない」の繰り返しだったそうである。 この記事を書いてる時点(1月19日午後9時)でも、公表されていない。

ところが「建設ニュース」という不動産・建設業向けのメディアが、「127億円超で竹中工務店が落札/市立芸術大学移転整備工事のC地区建築工事」との見出しで1月4日に発表していたのである。

京都市役所も姑息なことをするものだ。入札結果が確定したならホームページで堂々と発表すればいいのに何故しないのか。それに何故「建設ニュース」だけが発表しているのか? 京都なら大手新聞社の支社や他のメディアもあるだろう。

127億円超という大金を使う大事業である。それを市民に公平公正に伝える義務があるだろう。まるで広く知られたくない事のようである。

いったい京都市役所は、何を隠し、何を恐れているのか? 京都市役所は、昔から共産党の強い所として有名である。その市役所から内容が洩れなかったということは、入札に関わったほんの一部の者が秘密裏に処理したのだろう。

これだけの大きな建設工事に、超大手ゼネコンが参加しなかったのも不自然である。参加したのは落札した竹中工務店と五洋建設の二社だけだ。

「竹中が落札する」と言う話は、一回目の入札で投書が指摘していた通りである。その後も何回か竹中工務店による落札の裏事情を弊紙は解説した。竹中工務店はスーパーゼネコンへのバーターを持ちかけていたが、鹿島、清水、大林はコンプライアンスの観点から、早々に降りていたのである。唯一大成だけが動きが分らなかった。

繰り返すが、裏で竹中工務店と策略を企てていたのは、同和団体の大物である全国自由同和会京都府連の上田藤兵衛会長と、分裂した山口組の双方とも縁が深いと言われている崇仁自治連合会の奥田正治会長である。

門川大作京都市長は何故、こんな市民を裏切るような行動を押し通したのだろうか? 落札が決まったからと言って、この落札が決定したわけではない。議会の承認を得て、初めて決定となる。

今月は、京都市の議会が開催されるが、この問題が提起され、紛糾するのは間違いないだろう。


談合?三菱地所会長らと駅前開発の懇談

門川大作京都市長と奥田正治氏


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