旭電業の取返しの付かない損失 太陽光事業で遂に捜査のメス!?

(敬天新聞 令和3年3月号 3面)


特捜が動く

これまで報じてきた旭電業(株)(松岡徹社長=本社・世田谷区)と(株)ASK(駒井裕社長=滋賀県大津市)が進めている和歌山県西牟婁郡すさみ町での太陽光発電事業(メガソーラー)の疑惑に絡み、昨年12月26日にブログに掲載していた「和歌山県西庄の旭電業のメガソーラー問題」について、記事の関係者から重要な情報提供があった。内容は西庄とすさみ町に於ける旭電業のメガソーラーの問題に対し、「和歌山県警察・特捜が捜査を開始したようだ」というものだ。

今回、捜査が開始されたきっかけは、西庄のメガソーラー設置に関して、コンプライアンスに抵触する反社勢力への請託による問題が顕在化したからであるということだ。

ことの発端はすさみ町の岩田勉町長が「利用価値のない町有地を太陽光発電事業者に売却する」と議会で説明しておきながら、何の実績もないASK駒井裕氏に売却したことにある。その町有地を駒井氏がすぐさま旭電業子会社(旭メガソーラーすさみ発電)に貸し付け巨額の利益を得ている事に、弊紙は疑義を呈し追及しているのである。

更に、駒井氏をよく知る京都の人権団体「崇仁・協議会」の川村眞吾郎会長による「駒井氏は元暴力団員であり、利益を暴力団関係者に還流していた」ことや「過去にレイプや殺人未遂を犯している極めて危険な人物である」という証言を得たから尚更である。

旭電業の片岡俊治執行役員は、すさみ町のメガソーラー設置でパートナーとなったASK駒井裕氏にもろもろの相談をしてきた。そして、すさみ町での成功体験を元に次の西庄での事業計画を進め、設置を反対する住民運動についても駒井氏に相談し、指示を仰いだ。西庄の住民運動で中心となっている人物が元大物組長だったからである。住民運動とはいえ旭電業にとって経験したことがない交渉相手であることから困惑していたのである。

片岡執行役員が駒井氏に相談したのは、駒井氏が「オレは全国のヤクザの親分に対等に顔がきく」と大ボラを吹いていたからである。駒井氏は躊躇なく西庄の住民運動に暴力団の介入で解決することを勧めた。 駒井氏のその場しのぎの無責任な進言を真に受けた片岡執行役員は、西庄の問題解決を現役の暴力団幹部に依頼してしまったのである。その結果、暴力団幹部が旭電業の担当者である片岡俊治執行役員と山本隆紀専務の名刺を持ち、西庄の地権者らを抑え込みに出張ってしまったのである。

当局が注目するのは、旭電業が暴力団への請託で住民運動に圧力をかけて交渉を強引に進めたことだろう。また旭電業に一連の教唆をした駒井氏が、すさみ町でも広域指定暴力団に資金を流すスキームを組んで町と契約している点や、贈収賄の中継者であること等々であろう。


旭電業(株)松岡徹社長


住民の怒り

西庄の地権者らの代表者は元暴力団組長であるが、すでに辞めて住民の旗振り役となっている。この人物は旭電業に対し民事訴訟を進めていたにも関わらず、駒井氏がこの人物を勝手にヤクザと位置づけ、現役暴力団を使って「ヤクザ同士の話し合いでの解決」にしようと企てたのである。

このことが、住民と警察を大いに刺激したようだ。 駒井氏が自ら「カネをつかませたんや!」という自慢話を方々で行い、悪事を裏付ける「証言」を垂れ流していたというから、贈収賄は和歌山県では公然であり、捜査当局がみすみす放置する筈がない。

駒井氏の「酒、女、金」攻勢で篭絡され、すっかり子分のように言いなりになってきた旭電業の片岡執行役員も取り返しのつかない大失態を犯したものだ。警察にとっては連鎖的に多くの功績をあげるチャンスである。贈収賄事件は過去の例を見てもイモヅル式で関係者が続々と検挙されるケースが多い。旭電業のメガソーラーにとって、西庄、すさみ町のケースは全国に展開している旭電業のメガソーラー計画が一気に窮地に瀕するリスクをはらんでいるのである。数多ある他社のメガソーラー事業にも多大な影響が及ぼし兼ねない。

西庄の地権者たちは、住民運動の旗振り役である元暴力団組長に相談した。この元組長は武闘派で知られた人だが、引退してから反社とは決別し一般市民となっている。それゆえ地権者らには公的な訴訟を勧め、真正面から旭電業と向き合うよう指導している。自らの経験を踏まえ、あくまで一般市民の側として、適切な行動を真面目に考え指導しているのである。


旭電業の顛末

駒井氏の元雇用主で、誰よりも駒井氏を知っているという「崇仁・協議会」の川村眞吾郎会長は、ことの顛末を次のように解説している。

「旭電業の片岡執行役員は西庄の地権者らには元暴力団親分が付いていると聞き、駒井に相談した。しかし、相手は元プラチナ(五代目山口組直参の親分)の元親分であり、チンピラの駒井は格の違いから恐怖のあまり、交渉、話し合いの場に立つことを避け、逃げ回った。一方、小遣銭稼ぎに利用して、駒井は『ちょっと日本で指折りの親分に相談してくるから』と架空の話で旭電業に手数料を交渉し、片岡執行役員に話をつけて500万円の相談料を詐取したとF土木・F社長から証言を得ています」(川村会長)

勿論、駒井氏に相談できる「屈指の大親分」など存在しないから、事態は一向に解決しない。500万円をせしめた駒井氏は、味をしめたのか「今、ヤクザの世界は色々あって一筋縄ではいかんから、また別の名のある親分にちょっと相談するから1千万円出して欲しい」と片岡執行役員に更にせびったそうである。

旭電業は過去にも、すさみ町で「町長や元町議員を説得するのに必要だから」と1500万円を駒井氏から要求されて、会社としてこれを用立てている。

駒井氏と仕事で絡みがあったF土木・F社長の証言によると、「駒井が自慢気に1500万円の半分を自分の懐に入れて、現在も、オレオレ詐欺や違法薬物売買のパートナーである徳村善宏に200万円を渡したと言っていた。残り750万円のうちの500万円は、すさみ町の岩田町長に200万円、上田順太町議(当時)に100万円、すさみ町の仕事を駒井に紹介した酒井隆・奈良県生駒市元市会議員に100万円、メガソーラー設置場所の隣接地の地権者で酒井隆の友人Uに50万円、それぞれ渡した。さらに和歌山県の繁華街の高級料亭で50万円を使い、750万円のうち賄賂や報酬に使った500万円の残り250万円も駒井が私的に流用した」という具合に、金の流れが赤裸に明かされている。

これでは旭電業が駒井氏の言いなりで御財布替わりになっている状態ではないか? しかも拠出する金が不正行為、贈賄目的ということを知っていて、経費として渡していたということになるだろう。コンプライアンス度外視という以前に、真っ当な企業がやることでないだろう?

これは旭電業の太陽光発電事業の全てを一任された片岡執行役員が駒井氏に弱みを握られたことが要因でもある。さすがに松岡徹社長も堪りかねて片岡執行役員を交代させ、懐刀である山本隆紀専務に問題の解決を指示したそうである。山本専務は弁護士に相談したものの、返ってきた答えは「旭電業側に問題が多過ぎた」ということで「解決は難しい」と突き返されたという情報もある。

西庄では地権者らが旭電業に対する訴訟を起こし、既にこの裁判では地権者側が勝訴しているそうだ。旭電業は裁判で敗訴したにもかかわらず、判決を守らないばかりか、敗訴後に弁護士を使わずに現役の暴力団員に交渉を依頼したということらしい。この企業体質に住民運動の旗振り役となっている元組長は激怒しているのだそうである。そして良識ある健全な一般市民として怒りを堪え冷静に対処した結果、捜査当局が動き出したのである。

旭電業も取り返しのつかない損失を抱えてしまったものである。


元生駒市議酒井隆氏と駒井裕氏(右)


敬天ブログ敬天新聞社ホームページ敬天千里眼不正疑惑(評判・噂)告発