(株)ベガの濱野隆一郎爺は行政処分に従い隠居せよ

(敬天新聞 令和3年4月号 1面)


口実はコロナ

化粧品や健康食品をマルチ商法で販売し急成長しているという株式会社ベガ=VEGA(福岡市早良区)の子会社で産業廃棄物処理業をしていた株式会社北斗が、産廃ゴミを鹿児島県志布志市の山中に不法廃棄していた問題で、鹿児島県から措置命令(行政処分・平成二十九年二月二十二日付)が出ているのに未だに撤去していない。そればかりか、この県が出した措置命令で処分対象と成っているベガの元会長であり北斗の取締役であった濱野隆一郎氏は、ベガの総務部長で北斗の代表取締役であった薙野宇氏と共に、「法務省行政不服審査」に県の措置命令に対する不服を申立てて、審査庁(本件担当は環境大臣)から「任務怠慢である」と断じられ、不服を全面却下されるというブーメランをくらっているのである。そのベガが、近ごろ太陽光発電事業に力を入れているそうだけど、その前にやらなければならない事があるだろう。

子会社の北斗でやらせていた産廃事業で鹿児島県志布志市の山中に埋めた産廃ゴミは約8000立米(リュウべイ)であるという。しかもこの投棄したゴミの正体が主に廃石膏ボードであることから、鹿児島県は措置命令を行った理由について「硫化水素発生のおそれ及び廃石膏ボードの飛散・流出のおそれにより、生活環境の保全上支障が生じる」という具合に、重大な環境汚染に繋がるおそれを警告しているのである。

それなのに今度はコロナ禍を口実にして、一向に片付けようとしないそうである。山中から産廃を取り除く仕事にコロナは全く関係ないだろう。「三密」にも不要不急にも抵触しないのに、要は撤去作業にかかる金を出し渋っているのである。

表向きは娘の富塚加奈子氏に社長を譲った形はとっているが、実際の決裁権はやはり浜野隆一郎爺さんである。ゴミを直接捨てに行ったわけじゃないから、ただの取締り役に過ぎなかったから、「俺もベガも関係ない」と言いたいのだろう。

そこの部分を噛み砕いて県からも国(環境省)からも、説明されている筈なのに、事の重大さを理解できていないようである。国はいつまでも、こんなゴネ男君の言い分なんか聞いていないで、強制執行でゴミの撤去にかかる費用を差し押さえて、適切な業者に競売して解決するべきである。

なけなしの金しかない会社なら仕方がないが、マルチ商法的な販売で十分にゴミ回収力はあるし何より今、ベガが力を入れてるのは、太陽光発電事業である。



環境事業の心得

太陽光発電事業は広大な敷地を要することから、環境関連事業でありながら、環境破壊を伴うトラブルを生じさせるという本末転倒な事例が幾つも生じている。森林や土壌に至るまで、様々な環境への配慮が欠かせない。これらを事業ありきで怠れば、近隣住民に多大な迷惑と影響を与えかねない事業である。

弊紙は別件で、和歌山県で旭電業が行っている太陽光発電事業の不正を追及している最中だが、環境に配慮の無い者に環境関連事業への認可は出すべきではないと断言する。金に群がる魑魅魍魎蠢く和歌山県すさみ町や西庄で、旭電業が手掛けた事業の例を見れば、火を見るより明らかである。(別記事参考)

現に、ベガの100%子会社であった株式会社 北斗(濱野隆一郎取締役・薙野宇社長)は、産廃ゴミを他県(鹿児島県志布志市)の山中に廃棄して、撤去するよう行政処分が出てから、四年も経つというのに一向に搬出する気配がない。その濱野隆一郎氏が実質運営するベガが、太陽光発電事業をやろうとは、飛んだ御笑い種である。

産廃ゴミを山中に投棄し、環境汚染まで指摘され、措置命令まで出ているのに従わない御仁に、環境関連事業をやる資格など無いといわざるを得ない。

世間では東京五輪開催を巡り、森喜朗元総理の時代遅れな発言と感性に対して、国民がアウト!退場!を宣言しました。ワンマンオーナーは自分が成し遂げた経営手法を永久に正しいと思い込む節がありますが、時代は刻々と変わり、自ら招いた不正・不祥事に責任を取れないような人は、批判に晒される時代になっています。もう濱野隆一郎爺も、完全に隠居すべきである。国の命令が間違っているのなら、とことん戦えばいいし、世間にも、ベガの会員にも、自分の主張を訴えればいい。だけど、自分の周りにいる者がどんなに「会長の考えが正しいです」と言ったところで、あなたは裸の王様に過ぎません。忖度した意見であり、ヨイショな意見に過ぎません。金の切れ目が縁の切れ目。力のあるうちに、取り返しのつかない結論が出る前に、娘さんに全ての権限を譲ってしまうことが懸命でしょうな。老害と言われる前に、老兵は去った方が会社の未来と娘さんの為だと思うのは筆者だけではないと思いますよ。

 


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