京都駅前崇仁地区で繰返される 同和利権と主謀者上田藤兵衛氏

(敬天新聞 令和3年5月号 3面)


秘密の入札結果

JR京都駅からほど近い一等地にも拘らず、特異な事情で開発と無縁だった「崇仁地区」で、京都市立芸術大学が2023年度の完成を目指し、西京区から移転することが決まっている。それに伴い、長く手つかずでいた崇仁地区の土地で新たな街づくりに向けた様々な建設工事が始まろうとしている。この崇仁地区は日本三大部落の一つとして知られている場所で、同和の最大手団体である部落解放同盟が日本で唯一、仕切ることができなかった魑魅魍魎が蠢めく特異な地区である。そこで利権の主導権を得るためには崇仁地区住民たちをまとめあげる必要がある。

その布石として「京都市立芸術大学移転整備工事」を巡り『崇仁自治連合会の奥田正治会長』、『全国自由同和会京都府連の上田藤兵衛会長』(=六代目山口組・高山若頭を刑務所に陥れた人物)、『崇仁・協議会の川村眞吾郎会長』の三者が水面下で三つ巴の争いとなっていたことを、これまで弊紙は「京都の見張り番」と名乗る告発者の投稿を紹介し、問題提起を行ってきた。

昨年行われた京都市立芸術大学移転に伴う各工事の入札(2020年9月3日開札)は、事前に弊紙に届いていた投稿の内容が影響したのか、工事の主要である建築部門が入札結果「不調」で終わっていた。投稿は「談合で竹中工務店の落札が予め決まっている」と告発していたのである。

その投稿内容が的中した為か入札の結果は、入札そのものが不成立と成っていた。同年12月の再入札では竹中工務店と、なぜか出てきた五洋建設(※本来は駅前開発や大学建設とは無縁なマリコン=護岸工事等専門の建設会社)の2社のみの入札で、竹中工務店が落札する結果となった。 「もちろん五洋建設は竹中工務店が頼んだ当て馬で、強引に入札の形を作り上げるために呼んできた」というのが投稿者「京都の見張り番」の見立てである。

竹中工務店の落札結果は何故か京都市の公式ホームページに掲載されていない。公開すべき情報であるのに掲載はされず、何故か民間の建設業界新聞で、2021年の年始になって発表されるという疑惑だらけの入札だったのである。 税金を根拠とする公的な資金が動く公共事業の工事入札・開札・落札の公開情報が、このザマである。そもそも100億円を超える規模の建設工事の入札に、スーパーゼネコン(鹿島建設、清水建設、大成建設、大林組)はなぜ参加しなかったのか? どんな理由であえて避けたのか?


上田藤兵衛氏と門川大作京都市長(右)


市議会も可決

投稿者「京都の見張り番」によると、各ゼネコンOB(鹿島建設、大林組、清水建設、渦中の竹中工務店)から独自に事情を聴取し、「この工事は入札前から竹中工務店で決まっていた。上田藤兵衛さんが画策した談合ですから、六代目山口組に睨まれます。私たちは日本全国で仕事をしています。この一件で今後、全国レベルでの仕事に影響が出るリスクは取れません。入札に参加することすら避けました」ということを確認しているそうだ。

公共事業で入札の事前に業者が決まることがあるなら、談合以外にはない。事実であれば違法行為そのものなのである。しかも技術者にいたる末端まで、金の公平な流れを担保するような談合ではなく、施工能力もない上田藤兵衛氏関係者はじめ暴力団(六代目山口組傘下団体以外)の企業舎弟が公金を抜く為に待ち構えているのというのである。各ゼネコンが不参加だったのはその為か?

そこで、上田藤兵衛氏がまた介入したそうである。

「上田藤兵衛さんはまずいと思ったようです。京都市立芸術大学予定地全てでは、建設工事のボリュームがあり過ぎて、竹中工務店はその実績がない。それで予定地を三分割し、A、B、Cの三地区に分けて、竹中工務店が落札出来るように役所側と調整したんですよ」(ゼネコンOB)

なんと入札が三地区になったのは、上田藤兵衛氏の介入によるというのだ。驚いたことに京都市は上田藤兵衛氏の指図どおり、わざわざ京都市立芸術大学移転建設工事を、A地区、B地区、C地区に分けて入札を操作したというのである。9月、12月の疑惑の入札で竹中工務店が落札したとされるのは、この中のC地区らしい。「C地区は一番ボリューム(建設費が高い)がある」ということだから、実質は竹中工務店がほぼ全てに近い仕事を落札させることが叶ったのだ。

しかし、問題は三地区すべて決まらなければ工事は開始できない。三分割で実は墓穴を掘ったのである。現在、コッソリ行われたA地区、B地区の入札は不成立。スーパーゼネコンは前述の理由で入札せず。リスクのある「背景」を恐れてどのゼネコンも避けているそうである。

入札担当者の話では、「現在、A地区、B地区の入札をしたのですが、再入札となります。ですが12月の入札では、C地区だけ竹中工務店が落札業者として決定しております。既に京都市議会も可決しています」と言っているそうだ。 しかし、このことも含めて、市民への情報開示はない。実際はA地区、B地区ともにゼネコンの入札が不成立だったこともひた隠しにしたいのであろう。京都市も竹中工務店も崖っぷちに立っている印象である。ここまで腐敗する理由はなぜなのだろうか? これが地方政治なのだろうか?

竹中工務店への落札のための入札と地区の三分割は上田藤兵衛氏の仕業であるとしても、行政を市民の目から隔絶させ誤魔化す情報遮断は、一体、誰の意思なのだろうか?


門川大作京都市長と奥田正治氏


主権者は誰?

投稿者「京都の見張り番」は、竹中工務店に落札させるという絵図、情報操作・情報遮断、談合などの全てのコンダクターが誰なのか、各ゼネコンOB(鹿島建設、清水建設、大林組、竹中工務店に加えて、大成建設)に念のため再聴取したそうだ。

「上田藤兵衛さんです。『崇仁地区はややこしいからなぁ。ヤクザは当然、出張ってくるし、薬物中毒者や、崇仁地区の半分狂った住民で苦労するぞぉ。同和地区でも、あんなに厄介な所はないからねぇ。黙って引いてくれたら他の場所で喜んでもらえる仕事を世話するから、ここは竹中にやらしたってや』と言われました」(ゼネコンOB)

このOBによると行政の不可思議な動きも黒幕は上田藤兵衛氏で、行政とスーパーゼネコンに露骨に働きかけたようだ。京都市議会にも働きかけ、共産党と一部の野党議員以外の市会議員には実弾(カネ)をバラ撒き、京都市議会は上田藤兵衛氏の言いなりに可決したという。古都京都の主権者は市民ではなく上田藤兵衛氏だということらしい。

明らかに京都市の京都市立芸術大学入札に関わる職員は、かなり怪しい動きを露骨にしている。

元京都市職員の話として 「うち(京都市)は昔から市職員で共産党員が多いので有名ですが、今は減りました。職員が賄賂を貰ったとは思いませんが、市会議員の中には受け取るであろう人物の顔が目に浮かびます。門川大作市長はお金持ちで、功績が欲しいだけですから、賄賂とは無縁ですが、自分が市長在任中に、長年にわたり棚上げになっていた問題多発の崇仁地区開発の始点として京都市立芸術大学建設工事開始の鍬入れの式典や開校の式典のセレモニーで目立ちたいんです。大好きなセレモニーに紋付き袴姿でマスコミに取り上げられると夢見ていますから、どんな申請書類・決裁書類でも、メクラ判で捺印するでしょうね」という声もあるそうだ。

いくら腐ったとはいえ日本のマスメディアは門川市長にはそんなに甘くないだろう。嘗て京都市が部落解放同盟支部の温泉旅行に不正補助金八千万円を支出した際の責任者として、市民団体が起こした住民訴訟に敗訴した反省は如何に?


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