kiiiの高田樹社長解任で憤る所属人気ユーチューバーの乱

(敬天新聞 令和3年10月号 3面)


kiiiの高田樹

今年6月初旬から、魚を捌く動画で人気の「きまぐれクック」や「チャンネルがーどまん」で知られている人気ユーチューバー(YouTuber)たちが、自身が所属する事務所「Kiii」からの退所を宣言する動画を続々公開して、話題と成っている。

ことの発端は、3月23日に行われた臨時株主総会で当時の社長である高田樹氏が即日解任されたことである。解任理由は、高田氏が始めた人材紹介業や広告代理業務が「Kiii」の筆頭株主である今井貴則氏が経営する関連会社のビジネスと競合するため、利益相反行為と批判に晒され「Kiii」から離れる事態に成ったそうである。その高田氏を追うように人気ユーチューバーたちが退所を宣言したのだが、「Kiii」は契約期間内であることを理由に契約解除を拒否しており、ユーチューバーとの間でトラブルに発展しているという。これまで複数のメディアが報じ、7月13日にはディリー新潮が、8月21日には文春オンラインが詳しく報じて広く世間の知るところと成った。順次数十名に及ぶユーチューバーが弁護士に依頼して、「Kiii」との契約解除を交渉してほしいと依頼したことが分かっている。

一般的にユーチューバー(YouTuber)とは動画共有サイト「YouTube」上で自主制作の動画作品を継続的に公開している個人および組織であり、その中でも特にYouTubeチャンネルに重点を置いて活動している配信者たちを指している(Wikipedia)。

流行に疎い筆者にとって、ついこの間まで「ユーチューバー」に対するイメージといえば、注目を浴びたい為に過激な行動に走り、コンビニのおでんを指でツンツンしたり、チェーンソーを持って宅配業者に怒鳴り込んだりする様子を動画配信して、警察沙汰になるという目立ちたがり屋のバカ者たちという印象であった。

しかし、近年ではテレビを台頭するほど若者の視聴を促し、新たな需要と供給を生みだすコンテンツとして発展している。人気ユーチューバーと成れば多額の広告収入等を得られることも可能になっている。

今回の騒動の渦中にいる人気ユーチューバーかねこさんの「きまぐれクック」のチャンネル登録者数は400万人以上もいるというから驚きである。因みにあの人気タレントでユーチューバ―で知られている「フワちゃん」でさえ凡そ79万人であるそうだ。

こういったことから、近頃では子供たちに将来の夢を訊ねると「ユーチューバー」と答えるほど職業の選択肢として認知されているようだ。しかしながら広告収入で生計を立てることが出来るユーチューバーは、ほんの一握りである事を今どきの子を持つ親御さんたちは承知しておく必要があるだろう。

とは言え、個人ではなく事業者として人気ユーチューバーたちを数多く抱え込み、大手芸能事務所さながらに発展できれば一大ビジネスとして成り立つのである。故に人気ユーチューバーを抱えていた「Kiii」の経営権を巡る騒動は、一大利権である人気ユーチューバーたちの在籍を巡り、契約騒動に発展しているのだろう。

ここで一応申し上げて置きますが、「Kiii」に所属していたユーチューバーたちは、一人一人が会社に在籍して活動している「クリエイター」であり、正しくはユーチューバーではなく社員と書くべきでしょうが、敢えてわかりやすく伝える為にユーチューバーと書かせて頂きます。



憤る元社員たち

それにしても、今回の「Kiii」の話は、どうも乗っ取りのような印象を受けずにはいられない。「Kiii」に所属していた元社員であるユーチューバーたちが、それぞれ声を上げ、自分の本音を語っている。インターネット検索で「ユーチューブ」「Kiii」と検索すれば、「Kiii」を退所したと報告する何人ものユーチューバーの動画が出てくるから尋常ではない。それを拾って見ると、「Kiii」の前の社長だった高田氏が、非常に人望があって、各ユーチューバーから信頼されていたことがわかる。だから「Kiii」が皆の力で大きくなったように感じるのである。

それなのに今年3月になって、何故か在籍している皆に何の連絡もなく、突然高田氏の社長職を解任したのである。

高田氏は「Kiii」だけでなく自身が設立し社長を務めていた株式会社ITIも解任されたそうである。この時点で「Kiii」の社長は中栄一喜氏に、ITIの社長は今川龍一氏に交代したそうである。その後、「Kiii」の社長も中栄一喜氏から今川龍一氏に交代されたようである。これで高田氏が社長を務めていた会社はすべて今川龍一社長に交代したということだ。

そして、この「Kiii」とITIの上部にあるのが今井貴則氏が会長を務めるTHKホールディングスということらしい。このことから乗っ取りではないか?という批判の声も上がっているのである。余談だがTHK今井氏の関連事業に「Kiii」とITIの他に、風俗店や電装トラックに施された大きな広告で知られている風俗店求人バニラ、債券請求代行業や風評被害対策業があるそうだ。


内紛は泥沼化

斯くして「Kiii」を追われた高田氏は、新たに会社を立ち上げているらしい。後日それを知ったユーチューバーたちが、個々に「Kiii」から高田氏の下に雪崩を打ったように移籍を求めたようである。

当然ITI側も指を咥えて黙ってはいない。高田氏に対して損害賠償請求の訴訟を起こしたり、自主的に辞めたユーチューバーたちに対しても、「7月、8月分の給与は払いません。既に払った4月分、5月分の給与に関しては返還を求めます」と通告したり、次いで「貴殿の行動により弊社に対しての重大な損害が発覚しております。現在調査中ですが、損害賠償請求を貴殿に行う予定であり、損害額は既に支払った給与、及び今後に支払う給与支払額総額を超える見込みとなっているから支払いを拒否し、一部支払った給与の返還を求めます」と通告し、きらぼし銀行・渋谷支店の口座名まで書いて示しているのである。何だか脅迫じみており恫喝文といった印象である。

勿論、この様な恫喝が道理として通るわけがない。ユーチューバーたちは、個々に反論もしているようである。労働基準監督署が早速、この問題を取り上げITIに対して指導に行ったという話もあるが、そこで今川龍一社長は「先ずは辞めた元社員(ユーチューバー)と話をさせろ。そうでなければ指導には従わない」と労基の申し出に反論したらしい。

しかしユーチューバーたちは「会社を辞めるのは自分の判断であり自由の筈。そして何処に再就職するかも自由の筈」との言い分で、面会する気はサラサラ無いようである。

信頼関係を失っている株式会社ITIは、もう会社の体を成してないんじゃないの? 会社の運営方法として労働基準監督署の指導に従わなければ、いずれ労基は処分を下すことだろう。優秀な用心棒弁護士がついてるのだろうが、お役所を敵に回すと後が大変である。それに今回は所属していた人気ユーチューバーたちが相手だから、四方八方から球が飛んできて、泥沼と化す話だねー。つづく。



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