SBI北尾社長と危ない地上げ屋中野賀友が手掛ける六本木計画

(敬天新聞 令和3年11月号 2面)


噂の地上げ屋

現在、外苑東通りに面して、東京ミッドタウンと六本木交差点の間の一角を地上げしている中野賀友(よしとも)という地上げ屋がいるらしい。この資金源はSBIホールディングス(以下SBIHD)の北尾吉孝社長との噂である。

北尾吉孝社長と言えば、言わずと知れたソフトバンクの孫正義社長の右腕だった人である。実際に北尾吉孝社長が金を出しているのか、北尾社長のネームバリューを使い、仲間や金融機関から地上げ資金を集めているのかは、良くはわからないが、SBIHDの北尾社長の姿が見え隠れしてるのは事実のようで、麻布警察署の裏側は殆ど地上げは完了してるそうである。

地上げ屋の中野賀友氏は福岡県北九州の黒崎出身らしい。あまり登記上の表には出ないで、ダミーを使い「実質的なオーナー」という立場の人物のようだ。結構強引な仕事をするので北九州でも有名だったようだ。北九州では有名なニュータガワホテル(アートホテル小倉)の実質経営者だった時期もあるそうだ。

ところが、今は東京のど真ん中の六本木で、SBIHDの北尾社長と組んで「六本木4丁目プロジェクト」なる大きな地上げが進行中であるという。中野賀友氏は過去に、何とあの日本で唯一の特定危険指定暴力団である工藤会に銃撃されたこともあるそうだ。

詳細は知らないが、ニュータガワホテル買収に絡んでのいざこざからの顛末らしい。平成15年頃の事件らしいから、18年くらい前の話である。SBIHDの北尾社長は知っているのだろうか?

資金を出してる金融機関は知ってるのだろうか?

一見、華やかな大仕事を見事に進行中であるかのように思われていた中野賀友氏であるが、日を追うごとに実は非常に危なっかしい状況にあることが明らかに成ってきた。と言うのは、8月7日までに、個人に15億、法人に30億〜35億円の返済をしなければならなかったそうだが、それが返済できずに困っていたようである。

中野賀友氏は、SBIHDの北尾社長をあてにしていたようだ。しかし、北尾社長がSBIHD子会社のソーシャルレンディング(ネット上でお金を借りたい人や企業と、お金を貸したい人や企業を結びつける融資仲介)部門で不祥事を起こし、注目が集まり過ぎて、疑惑の有るような事案には少しも触れられない状況に成っていた。


六本木4丁目 中野賀友氏の地上げプロジェクト 黒塗り部分


資金繰り役

そこで、この返済期日が迫っていた問題で、資金集めに奔走し、中野賀友氏の為に尽力した法人と担当者がいたということが新たに分かった。永田町にあるACA株式会社(東 明浩社長・以下ACA)というあの大和証券も出資している投資会社である。

そもそも中野賀友氏は北九州におり、ACAとの縁はなく彼らを繋いだ人達がいる模様で、付き合いはまだまだ浅い筈である。しかし「人たらし術」に長けていた中野賀友氏が、ACAの担当者を懐柔するのに、そう時間はかからなかったようである。

その担当者というのが、ACAでマネージングパートナーという要職に就いている堀江聡寧氏である。中野賀友プロジェクトへの投資運用代行業務(アセットマネジメント)を引き受けて、あおぞら銀行とSBIHDから200億円超の融資を実行させたようだ。

しかし、しっかり審査をすれば今回の融資はあり得なかっただろう。というのは、「中野賀友という名前は、金融機関の間では、要注意人物として余りに有名で、取引はご遠慮願う」というのが常識らしいのだ。

ということは、故意に堀江氏が中野賀友氏の名前を隠すか、スルーした可能性が高い。

また、中野賀友氏と金銭貸借に対する「誓約書」があるかどうかも疑わしい。逆に堀江氏が、個人として中野賀友氏に契約書を入れているという噂もある。

どういうことかと言うと「中野賀友氏に対して、医療器具の提供を行い、その対価を受け取っている」という噂があるのである。それが事実なら、堀江氏の行為は会社を裏切る行為ではないのか?

堀江氏は京都大学出身のエリートであり、東証二部上場企業のFRACTALE株式会社の代表取締役社長という立場でもあるらしい。こんな立派な肩書のある人でも、中野賀友氏の「人たらし術」の前には、ひとたまりもなかったということか?


融資の内情

裏切りなのか、仲間割れなのか、最初から仕組まれたものなのかわからないが、別紙のような関連資料がある。これも関係者でなければ読み解きが難しい。

先ず、宛先になっている「五十嵐様」という人物は中野賀友氏の部下に当たる人物である。中野賀友氏が金融機関調査ではブラックらしいから、それを隠すために表に立っているらしい。しかし実際は中野賀友氏を裏切っているという噂(金を誤魔化している?)もある。

また、筆者と長らく訴訟をしている人物との縁もあって、偶然にもそちら方面から、情報を頂いた。資料に記された「堀江様」と言うのは、ACAの堀江聡寧氏のこと。堀江氏は本来、調査を依頼された金融機関に対して、真実の報告をする義務がある立場だ。

ところが、中野賀友氏に懐柔されたのか、中野賀友氏側に立っているからこのような、日メンホールディングス株式会社(中野氏の支配会社)に対して金融機関が懸念を持っている情報を、同じ仲介者の立場であるコリア―ズ・インターナショナル・ジャパンの高越氏から報告を受けているのである。高越氏もフェアーではない。結局、あおぞら銀行も、SBIHDの北尾社長も、中野賀友氏の取り巻きに乗せられた融資だったのであろう。

地上げの世界は奇奇怪怪である。所有者として全く違う人物の成り済ましが現れたり、放火があったり、競合相手の自宅に宅急便で血の滴る牛の生首や犬猫の死骸を送りつけたりする世界である(弊紙3月号『浅井健二の狂気』参考)。

そんなところに参入する会社や人物なんて、海千山千の一筋縄でも、二筋縄でも行かない魑魅魍魎の集まりみたいなものだから、まともな者では勝ち抜けるのは大変である。

一応、出資者であるSBIHDにも、あおぞら銀行にも、内情を伝えたけれど、それから先は自分たちで判断することだから、どういう結果になっても自己責任ということでお願いします。もし仲間のお代官様が居たらきっとこういうだろう。「中野賀友よ、お主もワルよの〜」とね。



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