エクシア合同会社 菊池翔氏の儲け話!驚異の年利30% 集めた500億は本当か?

(敬天新聞 令和4年3月号 3面)


エクシアとは?

港区六本木3丁目の高層ビルに本社を構えるエクシア合同会社(平成27年4月設立・資本金100万円)という会社をご存じだろうか? 代表者は菊池翔(かける)という人物である。

何をやっている会社かといえば、年利30%を誇る高配当を謳いカネ集めをやっている会社である。これだけ聞くと、また流行りの詐欺会社だと思う人も多いだろう。しかし、エクシア合同会社は、取引の形式を一見した限りでは、違法なことをやっているようには見えないのである。

只、理解不能な問題点も多いので、当記事が多少の参考になれば幸いである。

先ず、この会社のグループには、いくつかの企業群が存在する。トップにあるのは、貸金業免許を取得するエクシア合同会社である。その下に、子会社(全て完全子会社かは不明)として、▼エクシア・アセット・マネジメント株式会社(金融2種免許保有、資本金1億円、菊池翔代表)、▼エクシア・デジタル・アセット株式会社(暗号資産交換業免許保有、資本金4億7千500万円、木村雄幸代表、会計監査人南青山監査法人)、▼エクシア・フィナンシャル株式会社(保険代理業務、資本金1千万円、外所晋代表)、▼株式会社エクシアプライベートリミテッド(各種コンサルタント・イベント業、資本金1千万円、菊池翔代表)が、国内でグループ会社を形成している。  他にも、菊池氏が代表者になっているシンガポールの法人があるらしい。

また最近では、2021年後半から、グループ会社が住友不動産六本木グランドタワーのゴージャスなビルに移転し、内装も超豪華な感じで凄まじい勢いを伺わせる。最近では、関西コレクションという大規模イベントの冠スポンサーにも名を連ねている。まさに急成長で今年は更なるカネ集めに弾みをつけるだろう。

(※文中「免許」と書いているが、当局の許認可については、正確には、登録、許可、免許、届出等の種類がある。わかりにくいので「免許」に統一・以下同)


六本木にあるエクシア合同会社


菊池翔とは?

エクシアグループの総帥は、菊池翔氏である。菊池氏とは何者か気になるところだが、菊池氏については、直接会ったことがないので、どんな人物かは知らない。取材を申入れたが、返答が無かった。ただネット上で話題と成っている人物なので、その情報をまとめると、ざっくりこんな感じである。

1977年生まれ、モード学園出身、独学でFXトレードを習得した超優秀トレーダー、虎ノ門ヒルズに住んで、最近では、キャバクラで人気キャバ嬢を指名して一晩で1千万円以上を使ったというド派手な豪遊がSNSで披露されて話題になっている。

ネット界隈では、著名なジャーナリストやユーチューバーなどに、「絶対詐欺だ」とか「ポンジスキームだ」とか言われ、詐欺師扱いされているようである。しかし、今のところ詐欺かどうかについては、正直なところ、弊紙にはわからない。よって、詐欺だと決めつけることはせずに公表されている事実関係やカネ集めの関係者、投資家への取材をもとに、冷静に整理したい。

エクシア合同会社は、金融庁の管轄にはなく、金融商品取引法上の金融事業者ではない。そもそも、資本金100万円の合同会社だと金融事業者になることは難しいだろう。昔は個人でも投資顧問業とかならやれたが、既に10年前にはかなり厳しくなっている。

因みにエクシアでは、合同会社の社員権という名目で投資家に出資をさせている。合同会社の社員とは、一般的な意味の会社員ではなく、会社法上の社員(株式会社なら株主にあたる)のことをいう。つまり、会社に雇われているという意味ではなく、会社そのものの一部(構成員)になっているというのがポイントである。

この方法だと、金融庁の管理下に置かれる必要がなく、合法的に資金調達が可能となる。公開の義務も無い。よって、エクシアが違法なカネ集めをやっているというわけではない。しかし、投資家保護の観点から重大な問題があるのだ。

エクシアが集めたカネをどのように使っているかというと、主にFX投資(外国為替証拠金取引)のようだ。FXとは円やドル、ユーロなどの通貨を売買し、その為替レートの差を利用して利益を得る投資方法。リターンが大きい分、予想と反対に相場が動いた場合は投資金以上の損失が発生するリスクを伴う。

ここ2年くらいでは、子会社に、金融2種や暗号通貨交換業等の金融庁の管理下に置かれる企業を買収したり、エクシア合同会社本体では貸金業の免許を取得し、企業への貸付業務も行われるようになり、複数のビジネスに投資、融資を行い、実績も抜群ゆえ、投資家に対し、高利の配当を毎月振り込むことが可能であるという話である。

なお、エクシアのホームページによると、投資家の出資額と増えた儲け分をまとめて「出資額社員権評価額」という用語を使っている。そのうち、投資家の持ち分を返還していくというイメージのようであるが、投資家の出資した金額に対して毎月儲け分が事実上の配当として振り込まれる仕組みになっているので、ここでは配当と呼ぶ。

  
驚異の年利

菊池代表自身がFXのスーパートレーダーであるエクシアの運用成績は、神がかり的だ。毎年年利30%近くの超高配当を投資家に出し続け、その突き抜けた実績が評判を呼び、既に1万人から500億円を集めたといわれる。現在では、複合的に金融収益を上げているというのが会社の説明であり、今後もその方向を目指すようだ。

今では、菊池氏がどこまでFX投資に注力しているのか、システム化しているのかは知らないが、FXを主たる収益源としたままでは、これまでのような高配当は継続できないということだろうか?

まあ当たり前のことだけど投資で勝ち続ける事など至難の業であり、それが可能なら他人からカネを集める必要性も無い。世間の声を調べると、為替相場の先行きを読むことはプロでも困難であることから、FX投資で長期間儲け続けることは不可能であると、懐疑的な意見が大半である。

故に、エクシアは今後、直近で買収した金融事業グループ会社群などを通じてビジネスシナジーを強化していくことで、より成長を目指すという会社目標のようであるが、これまでの圧倒的な稼ぎ頭だったFXへの運用割合を下げ、取り敢えず真の金融免許事業者になったら、その後の運用成績は下がることが予想される。今後もエクシアが高配当を出し続けるなら、その成り行きに目が離せない。


キャバクラでの豪遊が話題に成った菊池翔代表


そもそも論

そもそもエクシアは、本当に投資運用しているのか?  5年以上、年利30%もの高配当を出しているのに、まだカネ集めを続けるのはなぜか?

500億も集めて、年利30%の高配当ということは、エクシア自体では、その倍以上の儲けがあるだろう。そんな凄まじいスピードでカネを増やすことができるのに、なんでまだカネ集めを続けているのか、とても疑問である。エクシアでは、集めたカネをどう使っているのか、結局不明である。公開する義務もないし、会社も公表する意思はない。エクシアが集めた金は、確かに子会社の金融事業会社にも回っているだろうが、投資家から集めたカネの多くがそのまま配当に回っていたら、ポンジスキームになる。

また、菊池氏が管理するシンガポールの会社にいくら送金しているのか知らないが、そこから別の国に移転していけば、帳簿上は貸金や投資金という名目だけ残る形式になるだけで、その先の実態はわからない。実際この様な心配をする投資家もいる。

昨年末、エクシアのホームページから、同社の信用の要でもあった顧問弁護士若狭勝先生の名が突如消えたことも、非常に気がかりである。つづく。


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