破産を隠し診療所の経営依頼を請け月300万を要求した西澤誠剛医師

(敬天新聞 令和4年9月号 2面)


影のオーナー?

西澤誠剛と言う歯科医師が居るらしい。だが歯科医師なのに、「やることがまるで詐欺師みたいである」と、西澤氏にかかわった起業家のA氏とその会社は憤る。

事の発端は、起業家として成功したA氏が「会社の福利厚生の一環として、社員・スタッフ用の診療施設を新設した方が良い」との話から、最初は診療施設を作り、産業医を置くと言う考えを持ったらしいが、後に医療事業を見据えて、開業医を雇用して、クリニックを開くことにしたことから始まる。

当初は内科医を探していたそうだが、いい人材が見つからず、ある人物から一人の歯科医を紹介されたそうである。この歯科医こそが、今回の主人公となる西澤誠剛氏である。

平成31年2月に、医療法人設立や西澤氏の協力内容について会議が行われたそうである。場所は西澤氏が我が物顔で鍵を開けて出入りする銀座の「アニバーサリー・デンタル・ギンザ」であったそうだ。ここは東京・銀座一丁目に構える高級感溢れるデンタルクリニックだそうである。西澤氏は「この銀座のクリニックを設立して、オーナーをやっている」と自慢していたそうである。


レーサーの顔を持つ歯科医 西澤誠剛氏


西澤氏は他にも渋谷区の「神宮前フェイスデンタルサロン」、千代田区飯田橋の「しばやま歯科診療所」の都内三カ所の実質経営者との情報もある。しかし、何故か表に自分の名前を出さず、影のオーナーのようにしていたのである。A氏側(会社)は、その理由を後ほど知って驚愕することに成る。

医療法人の設立、維持費用や、西澤氏の報酬等については、関係者が交渉に当たったそうだが、家賃、歯科衛生士、受付スタッフの人件費などについては、平均的な金額であったそうだが、西澤氏の月額報酬が300万円と言う要求だったので驚いたらしい。

一般的な歯科クリニックでの勤務医募集を見てみると、経験5年で月額報酬60万円、経験13年以上で80万円と言うのが相場らしい。クリニックの責任者という立場を踏まえても、300万円は並外れた高額報酬だろう。

しかも、本来は主治医ならば、毎日出勤するのが基本なのに、西澤氏は歯科衛生士に任せて、週に半分しか出勤しなかったという。

また、その300万円の月額報酬は、歯科衛生士の浅山史保子という女性が代表を務めている会社に振り込まれていたそうである。因みに、この浅山史保子嬢は、西澤氏の愛人であるという噂である。

ところで、西澤氏が銀座などのクリニックでオーナーをやっているらしいが表に名前を出さないようにしていると前述したが、このクリニックも、西澤氏主導で立ち上げられたにも拘わらず、西澤氏は連帯保証人ではないらしい。

従って、西澤氏は何の責任もリスクも負わず、毎月300万円の報酬を、噂の浅山史保子嬢を通じて、受け取っていたことになる。


西澤誠剛氏と噂の浅山史保子嬢


おかしな事業計画

西澤氏は「医療法人として3年後には黒字化を目指すが、それまでは赤字を覚悟して欲しい」と関係者に話をしていたようである。歯科クリニック開業にはかなり金が掛かるらしい。

その中でも設備投資は、ずば抜けて金が掛かる。デンタルユニット(患者が座る椅子)は業界最安値でも約100万円するし、高機能になると300万円〜400万円はするらしい。

他にレントゲンユニット、レーザー治療器。勿論待合室のユニットもあり、都内で設備の整った歯科クリニックを開業する予算は、数億円にものぼると言われている。

医療コンサルタントによると通常、開業資金の調達は、集客率、回転率、治療内容など、綿密な事業計画に基づいて銀行融資に頼るのが道筋とのこと。今までに数件のクリニック開業に携わった西澤氏は、億の金が掛かることは知っていただろう。

だが連帯保証人にならなかっただけでなく、月額300万円という高額報酬を要求しているのだから、3年後に「決して黒字にならない事業計画」だったのである。考えれば、おかしな事業計画である。

では連帯保証人にもならず、名前も表に出そうとしなかった理由はそれだけだったのだろうか?


裏切られた計画

本当の理由は医療・介護経営専門のCBニュースが報じたネット記事(平成24年1月26日配信)に詳しく書いてあったそうである。

その内容を引用すると、「東京都内などで歯科診療所を運営していた医療法人社団天誠会(渋谷区、西澤誠剛理事長)が、静岡地裁から6日付で破産手続きの開始決定を受けていたことが分かった。東京商工リサーチによると、負債総額は1億8440万円」というものである。

破産開始決定を受けていたのであれば、これから共同経営者として、信頼関係を築いていこうとしていたA氏側(会社)にとって、「裏切られた」と思うのは当然であろう。

また、破産していたからこそ、前述した歯科クリニック(銀座のアニバーサリー・デンタル・ギンザ、渋谷区の神宮前フェイスデンタルサロン、千代田区飯田橋のしばやま歯科診療所)の経営者として表に出れなかったのではないか?

このような経緯がありながらも、A氏側(会社)は当初から事実を知らされておらず、西澤氏を信頼して物件を探し、設備を整え、クリニックを開設したそうである。場所は新宿NSビル内だったというから、超一等地である。

ところが、余りにも利用者などから評判が悪いので、調べてみると、西澤氏の勤務が少ないため、通常歯科医が行う口内の検診も治療も、歯科医不在で衛生士任せだったことが分かったそうである。そこで不信感を抱いたA氏側(会社)は、再三西澤氏に改善を求めたが、一向に改められなかったそうである。

更にその後、不信感が決定的になる出来事が起きる。カルテの改ざんである。診療内容とカルテと保険点数の整合性が全くなく、架空の治療をでっちあげ、カルテを改ざんしていたというのである。

しかも1人、2人ではなく、治療した患者の殆どのカルテを改ざんし、診療報酬の不正請求をしていたことが露見したというのである。これは診療報酬詐取という立派な詐欺罪(刑法246条)である。

弊紙は過去に幾つかの病院をこの罪でアウトにした事がある。こんなことをしていて、3年後に黒字化になるわけが無い。黒字になる前に「お縄」である。

結局クリニックは閉鎖して、契約も解消したそうだが、そしたら西澤氏が、「契約期間分の残りの月額報酬を払え」という逆ギレ訴訟を起こして来たと言うのである。

そして、その代理人弁護士というのが、なんと弊紙が過去に追いかけて潰した悪徳商法「デート商法」の守護神であった蓮見和也弁護士だというから「然もありなん」である。続く。


嘗て「デート商法」犯罪の守護神として名を馳せた蓮見和也弁護士


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