マルチ商法の碍EGA=ベガの関係者宅に産廃問題でガサ入れ

(敬天新聞 令和4年12月号 2面)


遂に家宅捜査

鰍uEGA=ベガ(福岡市早良区)の実質オーナーである濱野隆一郎氏が、不法投棄で行政処分の対象者に成っている問題で、その関係者宅に遂にガサ入れがあったそうである。関係者らは呼び出されて事情を聴かれているらしい。告発したのは鹿児島県で、受理したのは鹿児島県警のようである。

この告発及び受理は、当然のことである。何度も弊紙で追及してきたが、ベガの子会社で、産業廃棄物処理業をしていた竃k斗が、石膏ボードなど約8000立米もの産廃ゴミを、鹿児島県志布志市の山中に不法廃棄していたからだ。

しかも鹿児島県から措置命令(行政処分・平成29年2月22日付)が出ていたのに、何かと口実をつけて撤去しなかったからである。

鹿児島県は措置命令を行った理由について、不法投棄したゴミが主に廃石膏ボードであることから、近隣住民に及ぼし兼ねない影響として、「硫化水素発生の恐れ及び廃石膏ボードの飛散・流出の恐れにより、生活環境の保全上支障が生じる」と断じ、重大な環境汚染に繋がるおそれを警告している。

それなのに、この県が出した措置命令で処分対象と成っているベガの元会長であり北斗の取締役でもあった濱野隆一郎氏は、ベガの総務部長であり北斗の代表取締役であった薙野宇(なぎのたかし)氏と共に、審査庁(法務省行政不服審査)に対して、県の措置命令に対する不服を申し立てて、抵抗したのである。

その審査庁(本件担当は環境大臣)は厳正なる審査を行い、濱野隆一郎氏らの不服に対しても、全面却下の判断を下している。それでも尚、コロナ禍に乗じた言い訳をしたり、近頃では「金が無い」という理由で引き延ばし、撤去しようとしないのだから、県が告発したのは当然だ。



猛省を促す

ベガはマルチ商法で会員に高級化粧品や健康食品を売って大成功している会社である。また大規模な太陽光発電事業もやっている。産廃を搬出する金が、全く無いとは信じがたい事である。要するに、渋っているだけではないのか。

だいたい濱野隆一郎氏は引退したと言って、娘の富塚加奈子社長にベガの全権を譲ったと公表しておきながら、その実は自分が実権を握っていたのである。



加奈子社長の考えは、「太陽光発電事業も同じ環境問題に係る事業だから、行政指導が入る前にゴミを搬出をした方がいい」という意見だったらしい。

ところが、「これは当時北斗の担当役員であった原が一人で勝手にやったこと。俺は知らない、関係ない」と言って、頑なに搬出を拒んだそうである。

そういう考えの下で、審査庁に不服を申し立てたのであるが、その当時の竃k斗の社長がベガの総務部長の薙野宇(なぎのたかし)氏で、濱野隆一郎氏も取締役だったことから、審査庁は「取締役が会社の業務執行に関与せず、他の取締役等に会社業務を任せっきりにし、何らの業務執行状況の把握もせず、是正措置もとらないときは、そのこと自体が任務懈怠であると解される」と濱野隆一郎氏の言い分を一蹴している。

また代表取締役社長であった薙野宇氏に対しても「担当役員がゴミを自分一人で廃棄したとするには無理がある。代表取締役が名目的就任であったとしても、業務執行に何ら注意を払わなかったのは、重大な過失により、任務を怠ったというべきである」と厳しく断じている。そのうえで、申し立てを却下しているのである。

弊紙は、環境に全く配慮しないような連中には、太陽光発電であれ何であれ、環境ビジネスの許認可を出すべきではないと考えている。太陽光発電事業に、どういう認可が必要かは知らないが、きちんとルールを守らない横柄な業者に対しては、電気を買い取らないとか、何らかの厳しいペナルティーを課すように、罰則を設けるべきだと思う。

金目が先行して、環境保護の目的である筈の事業が、実は森林や山を切り崩し、破壊しているなんて事例が後を経たない。環境に係る事業者の選定は、ある程度厳格に行うべきである。

この際、ベガの富塚加奈子社長は、心を鬼にして強いリーダーシップを示して頂き、濱野隆一郎氏に猛省を促し、引導を渡して本当の意味での世代交代を果たすべきである。

そして、県が環境汚染の恐れがあると危惧している山中に埋められた産廃が、一刻も早く、撤去されることを願う。


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