ABCグループ
(ABCホーム・ABC債権回収)は
暴力団の吹き溜まり

2007/09/29

 局地的不動産バブルに乗じて躍進する新興デベロッパー「ABCホーム」(塩田雄司社長)の周辺では常にきな臭い噂がついて回る。夜討ち朝駆けも厭わない強引な営業手法や、暴力団関係者を介在させた一昔さながらの地上げを行うなど、その評判は芳しいものではない。また、急成長した弊害として財務経理と言った企業管理の脆弱さが露呈し国税はおろか検察当局の監視下にあるとさえいわれている。
 おりしも、創業者の塩田大介が突然とも言える身辺整理(会長職辞任)をしたのも自身の逮捕が近いことを察知してのことかもしれない。
 若くして起業し、ABCホームを筆頭に関連会社数社を率いてきた塩田大介だが、急成長の過程で多くのトラブルに遭遇してきた。そしてそれらを処理してきたのが暴力団だったと言われている。俗に言うケツ持ちである。ただし裏社会の常識として通常ならイチ組織にケツ持ちを頼むところABCホームは見境なく方々の暴力団組織に話を持ち込んでいたらしい。時には企業に囲ってもらえない中途半端な警察OBにも泣きつくことがあり、その節操のなさは裏稼業の面々さえ嫌っているらしい。
 さて、時勢に乗って成長を遂げたABCホームが、暴力団と背中合わせであったことは疑いようもない事実のようだ。ただし、イチ企業が暴力団と通じているだけの問題では済まされない事情をABCホームは抱えている。それがABCホームのグループ企業のABC債権回収の存在である。
 法務大臣による許認可を受けて債権回収(サービサー業務)を行うABC債権回収は当然の如く暴力団との接点は許されるものではない。暴力団を始めとしたすべての反社会的勢力の排除こそがサービサーの根幹であるからだ。
 しかしABCホーム、ABC債権回収の両代表取締役にあるのが塩田大介の実兄である塩田雄司である以上、サービサー業務に暴力団が介在する可能性を否定することは出来ない。
 当紙はこの問題を重要視し、ABCホーム、ABC債権回収両社に対し、取材要請を含めた質問状を送付したのだが、その回答は暴力団との接点を否定した上で、改めての取材拒否といった回答であった。回答者はABCホーム、ABC債権回収両社の代理人を名乗るABC総合法律事務所(二宮弁護士)であったが、ABCホーム、ABC債権回収両社をよく知る人物など(以前は仕事を一緒にした旧知の中)に、この経緯を話すと、一様に「ABCの顧問弁護士は田辺だろう」と口を揃えた。
 ABCホームと田辺のコンビは関係者周辺では有名であったらしいが、人知れずコンビは解消していたらしい。恐らくは、あまりにABCホームからはダークな依頼が多く、弁護士さえグループ企業で抱えざるを得なくなったのだろう。