石川島播磨重工業

川越工場解体から住民を守ろう!

2007/10/15

 前々から噂になっていた川越市的場新町の蟹HI(旧称・石川島播磨重工業株式会社)の工場が、いよいよ解体工事をやることになった。元請けはスーパーゼネコンの清水建設鰍轤オい。どういう経緯で清水建設に決まったのか知らないが、あの場所は戦時中、帝国火工品製造株式会社が長年に渡り爆薬を作っていた場所である。その後も、日産と富士精密(後に日産と合併)がロケットに係る化学工場として使用したり、帝国火工品製造鰍フ技術を引継いで合併した日本油脂株式会社(現・日油)が火工品を作っていた場所であり、現在に至るまで工場の跡地は化学薬品で相当汚染されて地下水汚染の危険性もあるのではないかと指摘されている場所である。

 民間だから解体業者を選択する自由はあるが、解体後に住宅地として処分される恐れは多いにあるわけだから、川越市はIHIに対し十分な指導を行い、また周囲の住民に対する行き届いた説明が必要であろう。あくまでも所有はIHIであるわけだから、第一義的な全ての責任はIHIである。先ずIHIが清水建設を伴い、どういう段階を経て、どういう手法を用いて、どういう薬品を使うのか、そしてそれが近隣住民に及ぼす影響など事前に充分な説明が必要である。この問題はIHIの所有物だから「自分の判断で自分達の好きなように処分していい」というようなものではない。

 いくら民間とはいえ、あれだけの広大な土地の、しかも特殊な薬品を長期間使用していた土地であるわけだから、近隣住民の不安は半端じゃなかろう。また、工場跡地だけに処理の仕方によっては周辺の土地価格にも多いに影響があり、各家族の財産を侵害する恐れさえある。近隣住民の皆さんは他人事と片付けないで真剣に取り組み、行政に対して、しっかりした指導をお願いし、とにかくどんな小さなこともIHIの説明責任を徹底して追及しなければいけません。こういう問題では、とにかく下請けに暴力団系の企業を入れたりして、周辺住民の反対運動を押さえ込んだりしますが、そういう不正に対して断固として戦っていかねばなりません。清水建設が、どんな仕事をするのか、しっかり監視をしていく必要があると思います。近隣の皆様、自分達の土地、自分達の財産、自分達の子孫、自分達の将来は自分達の手で守りましょう。

噂の石川島播磨重工業跡地(川越市)の環境汚染は大丈夫か?
 石川島播磨重工業(現蟹HI)は近隣住民に説明せよ!