寺尾伸治殿

 我々は日本国益を害する「国賊」を糾弾し、国の未来の礎の一つとなる事を志している民族派活動団体であり名称は敬天新聞社であります。

 共産・社会主義および日本に害を与えんとする外敵からの侵略を国民意識を持って防衛すべきであると言う信念の下、この考えを啓蒙すべく街頭演説活動等を行っている団体であります。

 また我々は、同胞という安心感につけこみ日本人を食い物にするような、同じ日本人として許しがたい行為をする「国賊」に対し、法では裁ききれない天誅を下すべく、政治経済媒体を発行し、街宣活動とともにその国賊の悪事を白日の下に公表しております。

 先般、我々の下に貴殿に関する情報が寄せられ、それによると貴殿は「仁術」たる医業を営んでいるにも拘らず、裏でこそこそと金融業を営み、その取立てに暴力団員を使って同じ日本人を食い物にし泣かせている卑劣漢である、とのことであります。医者が風俗店を経営しようが金融業を営もうが一向に構わないが、人を助け感謝されるべき存在である筈の者が、人を泣かす、それも暴力団という反社会的勢力を後ろ盾にして、ということが真実でならば明日の医療業界、いや日本の将来にとって大変後ろ暗い、憂うべきことである、と我々は考えます。

 そのような事が真実であるなら、我々としては日本の将来の為にも徹底糾弾せねばならぬと決意しました。そこで、貴殿にこれらの事が真実であるか否か確認するため、以下に質問事項を設けるので誠実にご回答頂きたいと思います。本状は公開質問状とさせて頂きます。

《公開質問状》

一、貴殿は■■■■という人物を御存知か。

一、貴殿は■■■■氏に月二分という約束で一億円を貸したことがあるか。

一、■■氏側の話によると、平成元年に元金の内から六〇〇〇万円を返済し、平成三年には残り六〇〇万円となり、その後全額返した、と言うが間違いないか。

一、■■氏側によると金利だけでも一億以上払った、と言うがこの話は本当か。

一、返済が終って十年以上もたった平成十七年二月八日、突然暴力団を思わせる男が■■■■氏宅に「金を返せ」と現れたそうだが、これは貴殿が依頼したものか。

一、我が国では金融業を営む際は金融免許が必要であるが、貴殿は金融免許は届出されていたのか。

一、今となってはもう時効だが、■■氏から受け取った一億以上の金利は税務署へ申告されたのか。

以上。自身に疚しい点がないならばこの質問に回答し、身の潔白を証明されたし。

平成十九年一月二十七日

埼玉県戸田市喜沢壱丁目二十八番の四十三

敬 天 新 聞 社