51でも41でも子会社じゃねえか | ||
NECのグループ会社株式会社高和による、原町共栄クリーン買収劇には多くの謎があることを前回報じたら大反響があった。これにはNEC内部の役員の対立が色濃く反映され、激しい足の引っ張りあいが展開中というから、欲の皮の突っ張ったエリート達に振り回されないよう、裁判資料を元にマイペースで取材することにしよう。 我々はNECに対して抗議の街宣活動を行なった。理由はNECグループの一員である高和のあまりにも不透明で不正な反社会的行為に対して猛省を促す為である。 「高和が原町共栄クリーンを買収した事で当社へ街宣を掛けられるのは筋違いではないか。高和は独立した法人ですので、当社からとやかく言える立場ではありません。それに当社の持ち株は51%ではなく、41%です。当社社長の西垣もこの件には一切関係ありません」とまぁだいたいこのような内容でした。 この会社を売買するにあたって兼松が25億円、朝日建物が23億円、三井建設が15億円、丸紅が11億円と提示され、他に青木屋鉄工、フジタの名前も上がるが結局は出演者の顔ぶれが複雑怪奇であること、見えない負債が多いこと、債権債務が入り乱れている事等、後に犯罪事件に絡む可能性が非常に高いという上場会社としての社会的責任を考慮しての大局的見地から、いずれの企業も辞退したものと思われる。 中平は当時、原町共栄クリーンの売買にあたって、自分の債権額だけでも3億円あると購入希望会社に対して提示していた。本当に高和が1億円しか払ってないなら、寧ろ高和は中平明美に偽造した株券を摘まされ1億円の詐欺にあった、というべきではないか。 |
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S氏の件 | ||
ところで詐欺師、泥棒、事件屋、暴力団とオールスター豪華キャストが出演する高和―原町共栄クリーン乗っ取り劇であるが、高和に偽造株券を直接売って、高和との売買の当事者である中平明美に債権のある千葉県在住のS氏は債務を支払わない原町共栄クリーン(中西雄三社長)に対して不動産の仮差押命令を申し立てし、平成12年10月10日、福島地方裁判所相馬支部から「仮差押決定」が出ているのだ。 内容はこうである。中平悦子こと中平明美に1億円近い現金を貸したが、嘘ばかり言う中平明美に不安を感じたS氏は(株)原町共栄クリーンに一億の債権があるという中平明美所有の債権を譲渡契約した。平成10年11月5日のことである。 そこでS氏は弁護士を立てて何度も催告書を出すのであるが、やっと届いた平成12年8月3日付の原町共栄クリーン側代理人(この時点での代表取締役は中西雄三氏)からの回答書に面白い記述がある。 |
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中西と中平はグルだった!? |
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この弁護士からの回答書を見ると平成11年7月5日に原町共栄クリーンから計9,450万円が中平明美に支払われている。しかしS氏が中平明美から債権譲渡を受けた旨を原町共栄クリーンに通知したのはそれより5ヶ月前の平成11年2月4日である。 それにしても興味深いのは、原町共栄クリーンが中平明美に9,450万円を支払った、約1ヶ月前の平成11年6月10日に中平明美と(株)高和代表取締役社長である中西雄三との間で(株)原町共栄クリーンの全株式200株が金1億円で売買されているのである。 中西氏が社長を務める原町共栄クリーンの代理人弁護士はハッキリと中平と塚田の行為は明らかに詐欺と認めてるわけだから、詐欺の片棒を担いだ事になりはしないか。 めまぐるしく変わる役員就任、ハッキリと出てくる暴力団の顔、複雑怪奇な人間模様、色んな角度からの訴訟に次ぐ訴訟、確実にある偽造株券の存在、そしてこの問題のど真ん中にいるのが(株)高和(現シンシア)の中西雄三社長である事は間違いなかろう。 |
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