新宿に数々の伝説を創った、あの加納貢先生が亡くなったという。ついこないだ「小泉では駄目だ。ブッシュのいいなりにばっかりなっている。お前等がしっかりしなきゃ駄目だよ」と御叱りを受けたばかりであった。

 今はもう御二人とも故人になられたが安藤組大幹部だった森田雅氏の舎弟分の吉岡潔氏に紹介されたのが30年前だった。以来お付き合いをさせて頂いたが、とに角「風」のような人だった。こちらからは一切連絡は取れない。用事があっても連絡は取れない。そして突然電話がかかってくる。晩年はモノリスに変わったが、私が知り合ってからは殆んど密会場所は京王プラザだった。

 渋谷の安藤新宿の加納と言われ学生不良の神様と帝王と呼ばれた。また安藤先生をカミソリに例え、加納先生をハンマーに例える人もいた。御二人は土着のヤクザとは一味も二味も違い群れを為した人は今から50年以上も前で殆んど大学卆か中退者なのに驚く。私を日大に紹介して下さったのも加納先生だった。加納先生ご自身は専修大学出身であったが、なぜか20年前日大の体育会系出身で当時の執行部や監督さん達は皆加納先生に憧れていた。男が強い人に魅かれるのは当然である。

 一度も籍を汚さず、風のような生活をされていた加納先生であったが、晩年は新宿の水田一誠氏が身の回りの殆んどを見られていたという。水田氏に心から御礼を申し上げたい。

 加納先生には言葉で表せない程の御指導を頂きました。お疲れ様でした。どうぞ安らかに御眠り下さい。

合掌
敬天新聞社の創設にも御尽力頂いた在りし日の加納貢先生と本紙社主(左)
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