怪文書他…野崎床に臥す
 日本大学内がいよいよ囂すしくなってきた。野崎派非野崎派、漁夫の利派と三者三様入り乱れての怪文書合戦である。その中枢に本紙も堂々と「右翼系恐喝紙」として登場する。怪文書とはいえ最高学府内を飛び交うチラシの中に登場するわけだから真に有難い。

 しかしいくつか文語的間違いを指摘すると、まず金を取られた人から「恐喝紙」と呼ばれても仕方がないが金を払ったこともない奴に「恐喝紙」と言われるのはいささか御立腹。それに本紙を怪文書と同列にされるのは如何なものか。怪文書とは三省堂国語辞典によると「相手のことを悪く書いた、出所のわからない文書」とある。1社だけでの解説では手落ちになるので、岩波書店の広辞苑も引いてみよう。「無責任で中傷的、暴露的な出所不明の文書または手紙」とある。どちらもキーワードは「出所不明」である。

 本紙は堂々と名前も住所も名乗っている。野崎君が得意の裏表両刃の剣に対しても、いつでも耐えうる団体なのである。もし無責任で出所不明の怪文書なら篠崎先生も回答書を送れないだろうし、野崎派らしき闇の紳士も訪ねて来れないだろう。

 「野崎君が良心の呵責に耐えかねて入院した。胃に穴があいたらしい」、「瀬在総長は本当にバカだよ。野崎が叩かれてるってことは自分が叩かれてるのと同じなのに知らんぷりを決め込んでいる。野崎の恥は自分の恥という自覚がない」、「本来なら理事長が事の始末にあたるのだが、野崎と総長で全部権限を持ってるから結局2人で処理するしかないが、総長は学者バカでやり方がわからないし、野崎は人望がないので誰も協力しない」等いろんな噂が入ってくるが、つくづく他人は無責任だと痛感する。当事者以外は所詮は対岸の火事である。

野崎常務にとって本当の恐怖とは、「銃弾入り脅迫文」ではなく、「不正発覚」かもしれない。

 別表のゴルフコンペ組み合わせ表も興味深い。タイトルは「山内杯」である。「野崎を操っているのは総長ではなく山内だよ」という噂を聞いたことがある。成る程。

 ゴルフコンペの場合1組目をスタートする人が主賓である。佐々木惠彦生物資源学部長夫妻に野崎君、格からいったら瀧澤氏あたりが1組目だろうが何故か1ランク落ちる筈の通信学部の石井一清局長。推察するに野崎君のパートナーかヨイショ係か。山内君のパシリも考えられる。2組目に、生物資源学部、文理学部、生産学部の各局長が控えているから余計である。3組目は理工、芸術の経理長と生物の管財課長。もう1人は大学院の事務課長。4組目は文理の庶務課長、理工の管財課長、生物の学生課長と研究所事務課長である。5組目は生物の職員2人と高校の職員まで引っ張り出している。

 どうもこの辺が山内、野崎ラインの中心メンバーらしいが、数えてみると、20名弱の職員、それも半分は生物資源学部の職員である。これで日大教職員1万3,000名を牛耳ろう、操ろうなんてとんでもない不届き者である。

 インスタートは陰の御大(と本人は思ってるかどうかしらんが)、山内二夫元生物資源学部元局長と私的友人、業者御一行らしい。この中に野崎常務推薦と書かれた解体業者も勿論入っている。

 
 補助金停止も秒読み段階

 先月号に日大からの回答書を掲載したが、その中で篠崎弁護士は都合の悪い質問には答えていない。鹿島と日大の談合は明白で、時系列で見ればハッキリとしている。内部の調査委員会ぐらいでは謎を解き明かすことはできないかもしれないが、公的調査機関が入れば野崎の嘘は全てバレる筈。何故なら入札以前に、この解体業者は野崎に言われて、鹿島へ日参していたのである。本紙の9月号、10月号をよく読んで戴きたい。

 篠崎弁護士の回答書に反論するなら、

野崎は6名のボディーガードを24時間従えてないこと。ではなく、いくらの費用をかけて、そしてその費用と用途について、理事会の了承を取りましたか、ということを本紙は問うているのであって、教職員もOBも学生もそこが知りたいのです。
   
二、 日本大学は、主婦の友跡地及び隣接地をいずれも相当な価格で買い取ったこと。ではなく、大学側がいう「相当な額」というのが、世間相場とあまりに掛け離れていないのか具体的な数字を出して、教職員を納得させて欲しいし、隣接地においては具体的な一例を挙げて質問している訳であるから、ハッキリと答えて頂きたい。言葉のプロの弁護士が使う「相当」というのは「それに見合った」という意味で使われてると思うが、我々(疑問を持っている者)は「相当」でないと思ってるから質問しているのである。
   
三、 野崎は暴力団に関係のある業者と不適当な関係にないこと。これも篠崎先生、こんな回答では後日、大恥を掻きますよ。弁護人は依頼者の利益に、というのはわかりますが、嘘は書かないほうがいい。筆者はこの業者を個人的には好きだから、あまり書きたくはないのだが、野崎の嘘と汚なさを暴くためには必要不可欠な存在であるから仕方ない。
問題の主婦の友跡地・カザルスホール

 11月号が出てから仁侠界、右翼界の知り合いから本紙社主の所へ日大問題で問い合わせが多くあるそうだ。中には具体的に金額提示してくる人もいるそうだが、余程野崎も困っているのだろうか。ある広報部の先生みたいに点数稼ぎに動いている人もいるから、必ずしも野崎一派とは限らない。本紙は社会正義、不正追及で信念を持って野崎とその一派を糾弾している訳だから安い金では動かない(高い金では信念が動く時もある)。

 一方で大学の金を使い放題、無駄遣いをしている執行部も、また一方では、各学部からの法人税の33%大幅upを企んでいる。また国からの給付金120億のうち現在本部が25%取っているが、来年は35%取り、ゆくゆくは100%全部を本部が取るつもりで計画中という。こんなことが文部科学省にバレたら、給付金の補助停止になるだろう。何故なら給付金補助の目的は学生支援である訳だから全額各学部に振り分けられるのが本来の姿なのである。現総長体制になってから確実におかしくなってきている。

 
 守秘義務戦法かえって仇に

 ところで主婦の友跡地を日大が買うにあたって二転三転した騒ぎがあったのを御存知だろうか。主婦の友に依頼された不動産屋がいざ売買となったら、鹿島系不動産屋に乗っ取られてしまって省略されてしまった。義憤を感じた右翼松魂塾が4名の逮捕者を出しながらも主婦の友と日大を攻めた。主婦の友の弁護人は、日大の顧問弁護士でもある篠崎芳明氏だったそうだ。

 この時点で、篠崎弁護士が「対松魂塾」という意味に於いて、主婦の友と日大の両者の弁護人であってもそんなに問題はないかもしれないが、この後主婦の友と日大は売買取り引きをするのである。こうなると、双方の弁護人である篠崎氏は一体どちらの利益者として行動したのか、という新たな問題が生じてしまう。これは弁護士法違反の「双方代理」に当たらないだろうか。
 主婦の友跡地売買に関しては正に野崎常務と篠崎弁護士が全てを知り得る立場にあるのである。

 現在本紙は特別取材班を作って調査中だが、日大側が主婦の友跡地の鑑定を依頼したと思われる(財)日本不動産研究所(株)新日本不動産鑑定所を取材したら、案の定守秘義務を盾に取ってきた。

 どいつもこいつも、口を開けば○○の一つ覚えじゃあるまいに「ジュゲム、ジュゲム、シュヒギム、シュヒギム」と、呪文を唱えれば本紙が参ると思ったのか知らんが、シュヒギムという呪文は相手を納得させるだけの理由が見当らないから唱えざるを得ないのであって、疚しい事が無ければ真正面から質問に答えられるはず。つまりは勘繰られたくない何かがある、ということの1つの証左なのである。

 そういえば山内二夫元局長についても投書が来てたが、パソコンを始め納入業者からのキックバックも歴代1、2位を誇る額だと書いてあった。

 解体、建築、納入、土地売買、の全てに絡んだ、なかなかの「役者」だという、取材価値はある。これじゃ築き上げてきた名誉も栄誉も吹っ飛ぶか。
(以下次号)

 
 
 
 
 
 

 
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