引用されると困るらしいが
書店には並ばないが裏(実益)のミリオンセラーだったりして…
 「暗黒の日大王国」の著者である坂口義弘氏から当紙へ手紙が来た。先ず書き出しに「著書を御紹介頂き有難う御座います」と社交辞令の挨拶は頂いているのだが、自著の引用部分が多いので、それでは敬天新聞を読めば書籍を購入しなくていいと思う者が出て来て、著書が売れなくなる恐れがあるので引用部分を減らして欲しい、というか事前に引用部分の了解を得て欲しい、という内容だった。

 まぁ、確かに引用部分が多い、と言えば多い筈である。というのもテーマが坂口氏の著書「新装版・暗黒の日大王国」の内容の説明と出版に漕ぎ着けた経緯を書いた訳だから、どうしてもその真偽を問う為、検証も含めて引用は多くなるわけだ。

 手紙が来たので前回号を読み直してみたが、何回読み直しても本人が仰るように書籍の大宣伝にはなっても、引用を控えて欲しい、という程でもないような気はするのだが…。まぁ本人が控えて欲しい、というから引用は控える事にするが命の危険に晒されてまで出版に漕ぎ着けたわけだから少しでも多くの人に、この書籍を読んで貰う為に主要部分は強調すべきだろう。

 それには当紙の推測よりも自信と責任を持って書いた著書の引用の方が読者に強くアピールすると思う。その引用部分の言葉だけを読んで、読者が「暗黒の日大王国」を読まなくていいと思うようにはならないだろう。名言集の類なら「言葉の引用」を読んで、もう書籍は読まなくていいや、と思う人はいるかもしれないが「暗黒の日大王国」は日本大学の不正を暴いた実名報道のノンフィクションだから内容を説明されれば読者はより購買欲をそそると思うけど。

 
 ご自身も脅迫された筈では?

 当紙も日大には深く関わってきたし、特に裏入学関係では引退された方、亡くなった方々が活躍していた頃からそのカラクリ等を詳しく知っているが、二十数年の歴代執行部の中でこの九年間の不正が一番ひどかったのではないか。昔から日大には、豪傑や実力者は数多くいた。中には天皇と呼ばれていた人もいたし、その目掛け(妾)、鼻掛け腰掛け、前掛け等の側室の中から払い下げを頂き、その威光で勘違いする者までいた。

 しかしその頃は、それが許されるような風潮もあったし、そんな時代だった。ポン大と呼ばれ、バンカラが尊重され、その名残を懐しむ、そんな空気が主流の学内だったのだ。だが今は違う。偏差値も上がり、私大の雄となり、日本を代表する大学の顔の一つになった筈だ。私大で最も国から補助金を支給されている大学なのだ。それだけの責任がある。

 その大学の不正を暴こうとした著者が、晩年の瀬在体制執行部の命令による弁護士と暴力団が一緒になった出版妨害をされただけでなく、著者自身も脅迫され友人も拉致され、実際に500万円を受け取らされた事実(その日のうちに返却したらしいが)が書いてある訳だから、絶対に多くの人に読んでもらうべきだ。

 
 日大と 癒着の証拠であるのに

 今まで日大の場合、表では弁護士を使い、それがダメなら裏から暴力団を使うという噂は流れていた。しかし、それが具体的に結びついた事例が無かった。しかし坂口氏はその事例を初めて経験し公表した人なのだ。だからこそ、当紙もこの問題を大いに追及し、確実に事件化したいのだ。

 出版妨害で有名なのは創価学会の藤原弘達潰しだろう。あの時は、創価学会の内情を藤原弘達氏の手によって書かれる事を知った池田大作氏が、当時自民党幹事長だった田中角栄氏を使って出版を控えるよう口利きし、それでも筆を折らない藤原氏及び出版社に対し大手取次店や書店に圧力を掛け、書籍自体が世間の目に触れないよう画策した事件だった。

 日大の場合、やり方としては藤原弘達事件より悪質かも知れない。合法と非合法と両建てで、最初から弁護士と暴力団とが同席して善後策を練ったというのだから、これが本当なら日大顧問弁護士達は、弁護士資格剥奪処分を受けるべきだろう。

 瀬在体制時、一方の雄であった野崎元常務は今もまだ窓際総務として本部に残っているそうだが、職員達の中には余程当時の恐怖政治が残っているのか、未だに「小島体制の次を狙っている」と野崎亡霊の呪縛から抜け切れていない者も少なくないそうだ。当紙が、「生きた屍だよ」と言ってもまだ信じない者も多い。しかし、瀬在体制時の不正を暴き事件化になる事を望む者は若い職員を中心に多い。(窓もない部屋で幽閉され明らさまな嫌がらせを受けているとも聞くが)

 その為には先ず捜査機関が入る事が大前提。坂口氏の著書「旧版・暗黒の日大王国」の出版妨害は直ぐに手の付けられる事件なのである。当紙も以前、坂口氏に高飛車にお願いした一人である。当紙がファンである田中英寿監督の事や奥さんの事まで書かれていたので、この部分の削除を強くお願いしたのである。残念ながら新装版にもそのまま掲載されていたが、最終的には著者自身の判断だから為す術は無い。

 
 瀬在体制崩壊時の火事場泥棒

 瀬在体制も晩年には執行部で仲間割れがあったのか当紙で丸山常務の自宅に街宣を掛けた事もあった。業者から数億のキックバックを重ねていた、という内容だった。就任早々は真面目にやっていたらしいが、慣れてくるにつれキックバックを要求するようになったらしい。

 終わり頃には条件を呑まない業者は外し条件を呑むなら(素人同然の)初めての業者さえも無理やり押し込む、という明らさまなやり方に業者が怒り本部に苦情を届けたらしい。しかも、キックバックを受け取る時「総長に必要」という名目だったらしいが総長に全く届いていなかったそうだ。

 
 当紙は徹底的に「汚名返上」します
日大幹部の家にはSPが即かけつける。
これ日大の予算なの?
 当紙も汚名を削がなきゃいけない。当紙社主が日大から数億の金を受け取ったと噂されている。瀬在体制の追及記事(と言っても野崎中心記事)を止めた見返りに貰ったと噂されているのである。追及を休んだ事はあるが止めた事は無い。記事と言うのはネタが無くなりゃ書けないし、同じ事を繰り返しは書けない。

 正直、昔の掘り返しネタならもう日大記事も書きたくないのである(新体制と喧嘩したら別であるが)。野崎を倒す目的は達成したし、死者に鞭打つのは中国人のやり方で、日本人には武士の情けがある、というのが本心であるが、汚名は晴らさなけりゃ末代まで笑われる。

 当紙を止めた、と思わせる事で金を受け取った者がいれば、そやつらを暴かねば当紙の名誉に関わる。単にその一点だけで、これからも日大を書き続けなければならないのだ。

 瀬在体制時のどれか一つでも当紙の手で暴ければ(事件化すれば)汚名は晴れる。何故なら金を貰っていれば追及は出来ないからである。だからぜひ、坂口義弘氏の著書「旧版・暗黒の日大王国」の出版妨害の実態が公に晒け出て欲しいし、新装版の内容が世に出る事を望むばかりだ。

 そのきっかけになればと思い、坂口氏の著書を宣伝している訳だから、大いに引用した方が読者は興味をそそると思ったのだが、違うかなぁ。

 まさか「日大が全て買い上げ裏で話が付いたので、これ以上この本の件で騒がれると実は困るんです」っていう話じゃないんでしょう。そうじゃなかったら著書に出てくる悪徳弁護士共を始め、犯罪者と呼んでも差し支えないような輩を徹底的に糾弾しましょうよ。(つづく)

 
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