(敬天新聞令和6年7月号 1面)
相次ぐ不正請求 |
近ごろ医療関連の不正が多いと感じてる人も多いと思う。理由は医師の免許がなくてもクリニックが経営出来るからである。
それでも、やはり苦労して国家試験に合格して医師免許を取得した人達は、そう軽々と違反はしないだろう。 中には勉強一筋に生きて来て、青春を取り戻そうと年甲斐もなくキャバ嬢に狂う医師も、たまに見受けられることもあるが、そんな話は稀である。
本稿は、主役の医師が、一般社団法人であればクリニックが経営出来るという点に目を付けた、商人として優れた才能を持った男を利用して、美容整形外科を繁盛させた後、その医院を乗っ取ったという医者の違法性を訴えている告発者の話に基づいたものである。
最近の医療に纏わる不正で多いのが、コロナ禍で行われた東京都の「PCR等検査無料化事業」に伴う補助金を、検査数を誤魔化して水増し請求する事案である。相当な額を誤魔化す悪質事案もあるが、これは見つかった時点で、全額返済すれば、医師免許はく奪までには至らないそうである。
これに比べて保険の水増しや、診察もしてないのに診察したと虚偽の報告をした時などは、逮捕もあり、医師免許もはく奪される可能性が高いらしい。
普通の医者はこういう事はしない。抜き打ち捜査で患者に聞かれたら、或いはお薬手帳を見れば、診察を受けたか等直ぐに分かる。特に病院に通っている人は、まめにメモをしているから、そう簡単には誤魔化せない。
それではどういう人が誤魔化される対象になるかと言えば、精神病院に通うような患者さんとか、痴呆症の患者さんとか、要するに何をやっているのか自己判断できないような患者さんを対象に行われるようである。
疑惑のクリニック |
本稿の対象病院もやはり幾つかの医療法人を経営しているらしいが、その中の精神病院で行われているようである。一応事実確認のための質問状は出して見たが、代理人弁護士を通じて「ご指摘の事実は何れも存しません」という回答があった。全面否定である。
しかし告発者の話によると、東京都の担当窓口でも怪しんでいる様子であったらしい。PCR検査の数字を幾ら受け付けたかは東京都公文書館に問い合わせれば分かる。
この病院の主の名は医療痩身を提唱する「ファイヤークリニック」を展開している「医療法人ともしび会」の統括院長・江越正敏氏である。
PCR等検査無料化事業にあたっても、江越正敏氏が住むタワマンのパーティールーム等を使い、毎晩のようにパーティーを主催しそこに訪れた人達の個人情報を無断で使い、PCR検査を受けたように装い、東京都に水増し請求したらしい。
それなら、只の水増し請求とは違うんじゃない? 水増し請求だけでも詐欺罪に当たるだろうから、「濃い目の詐欺罪」になるかもよ。続く。
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