敬天新聞 令和6年12月号 社主の独り言(中辛)

(敬天新聞 令和6年12月号 4面)



▼政治家のマネーロンダリングは政治家がやっているのではなく、支援者の実業家がやっている、と言うような事を引退した元自民党幹事長だった二階俊博氏が言っていた。

冷静に考えればそうなのかもしれない。特別な大金を寄付する人は、一般の人ではない。お金に余裕のある人や、今伸び盛りの人である。

アメリカのイーロン・マスク氏やビルゲイツ氏のような極端な寄付は例外にしても、見返りも無しに、あんなに寄付が出来るだろうか。ほんとに善意で寄付するなら、もっと違う方法でも、違う慈善団体でもあるだろう。

野党が力を付ければ、金の見える化、企業献金の廃止、を訴えてるから、企業と政治家との癒着であるとかは、確実に減っては行くだろう。だが、潤滑油(裏金)もなく、四角四面で社会運営をされたら、先ずはサービス業の殆どは潰れてしまうだろう。

俗に水商売と言われるような店は全て潰れてしまうだろう。悪質と言われる店は幾らでも潰れても構わないが、そういう店はほんの一握りである。

水商売が人々の潤滑油になってるのは事実だし、ソープランドだって色眼鏡で見る人はいるけど、青年期から大人期には、たくさんの人がお世話になるわけで、そういう所で働く人がいなければ、性犯罪は今の100倍は増えるだろう。

だからと言って建前で有ったとしても、今はまだ子供たちを守る為にも売春禁止法は有った方がいい。本当に必要でなくなったら、次の世代の人が考えればいいではないか。

時代が変わることによって、必要でなくなる法律は確かに幾らでも出て来るだろう。しかしその時代には大いに必要であったのだ。
人の生き方、考え方が時代と共に変わるから、法律も変わって行かざるを得ないのである。

我々から見たら、トランプ次期大統領の目指す姿勢には非常に違和感があるように見える。しかし国民がその姿勢を選択するという事は、その国の今に、トランプ氏の考え、行動が必要と感じてる民意があるのだろう。

ただ今の時代は、SNSなどを通じて真実でない情報を拡散するビジネスもあるそうで、益々一般国民は、誰かに翻弄される世の中になっているようである。

鉄腕アトムや鉄人28号は正義の心を持ったロボットだったけど、泥棒や詐欺師のような心を持ったロボットが町中に現れ出したら、国は混乱するだろうな〜。その時は警察ロボット(ロボコップ)を増やすしかないね。そんな時代も来るのかね〜。



▼老人と若者では、笑うツボが違う。老人は分かりやすく安いダジャレで大いに笑うが、若者の場合は、今風の流行語と複雑に絡み合ったダジャレだから、老人には使うタイミングも笑うタイミングも、よくわからない。

その言葉を理解し、使えるようになった頃には、肝心の流行が終わっているのであるが、老人同士ではその頃から遅れてウケ始めるのである。要するに、若者と老人とでは、もう明らかに人種が違う存在になっているのだ。

それをどれだけ老人の見た目で説得しても、若者が一向に理解できないのも当たり前の話である。

先ず老人は見た目が汚い。中には紳士的な男性が居たり、見た目が美しい女性も居るにはいるが、それは一部である。

しかも加えてボケまで出て来て友達になろうとする。これは自然の法則での「生の交代」だから仕方がない。稀に100歳になっても、毅然とした人達も居るが、彼らは大勢ではない。70代は明らかに境目である。

最近は「昼飲み居酒屋」と言うのが流行ってるが、人生の残りが少なくなった高齢者の憂さ晴らしである。

ただ昼飲みは安くていい。年金暮らしの数少ない楽しみの一つだから、国も補助してあげて欲しい。私は新橋しか知らなかったが、今は殆どの駅近に「昼飲み居酒屋」はあるらしい。

国の為に働き、家族の為に働き、残り少なくなった人生を、安い居酒屋で自分が歩んできた人生を語りながら、笑うも良し、泣くも良し。

まだ、そういう所へ行ける人は恵まれているのだ。先ずは健康だから、昼飲みに参加できる。年金が安い、貯蓄が無いと言いながらも、参加する費用があるだけでも幸せである。

もう人生を知り尽くし、終わりかけた人には、そんなにドロドロした欲は少ない。居酒屋参加費+αで満足する術を身に付けているのである。

その頃になれば妻も手慣れたもので、亭主が家に居ない方が楽らしい。自分も友達と亭主より高い外食をして、有意義な日を過ごせるのだそうである。

昔のテレビ番組で「夫婦とは狐と狸の化かしあい」というセリフの番組があって、全く意味が分からなかった。ただ単に、丸顔の女性と長い顔の男性が一緒になった夫婦かなとしか理解していなかったが、50年経ってやっとその意味が理解できるようになった。 夫婦になって浮気するのは断然男の方が多い(と思う)。最近は女側でも浮気する者は結構増えたようだが、やはり圧倒的に男側が多いと思う。

ただ老人になったら、一人の方が断然楽という老婆が多いのは事実である。

隠れてやってきた浮気も、妻たちは皆知ってるそうですぞ。ご用心ご用心。



▼功罪は表裏一体のところもある。清濁併せ呑むことが無いと国は成り立たないのである。何故なら何事をするにあたっても、全ての人を満足させることはできないからである。

何故清濁併せ呑むことが、全ての人を満足させることに繋がるのか、それは人々の心が多種多様だからである。

何か一つの提案を出して見たらいい。どんな提案でも100対0にはならない。これが利権の入った話になると、尚更である。だから利権に関係ない第三者、第四者から見れば、ちゃんちゃら可笑しい話に聞こえるだろうが、本人たちにすれば命がけの真面目な話になるのである。

今まで芸能人が政治の話をしないのは、その為だったのだ。自分を応援してくれるファンが、政治的にはどのような考えを持つ人がいるかは分からない。自分が政治的な見解で気持ちを吐露すると、その瞬間からファンは離れて行くかもしれない。だから殆どの芸能人は本音を言わずに生きて来た人が多いのである。

ところが最近の若い芸能人は、自分の生き方、信条を隠さない者も多い。多様性を尊重する時代になったので、見る側も寛大になったのだろう。

ただその一方で、昔のファンレターと違って、SNSを使って見えない卑劣な攻撃をする者も増えてきた。

この際だから言っておくけど、本気で警察が捜査すれば、直ぐに足跡には辿り着くけど、今の時代は犯罪の内容が多様化し、余りに多いから捜査しないだけで、被害届が受理されれば、逮捕もあり得るという事は知っておくべきである。

その証拠に、最近闇バイト強盗事件の関係者等が続々逮捕されている。ネット型犯罪は必ず足跡が残るわけだから、真剣に警察が追いかければ、間違いなく逮捕される筈である。今は町の至る所に防犯カメラが付いているから、必ず捕まるのである。

外国で犯罪をやれば見つからないと高をくくっていた犯罪者の奴らでも、今ことごとく逮捕され始めた。初めは電話で息子を演じる「オレオレ」詐欺から始まって、やがて闇バイトで強盗をやるようになり、今では強盗殺人までやるようになった。

強盗殺人になったら無期や死刑まであるような重罰犯罪であることをしっかり知るべきである。たとえ身分証明を取られて脅されたとしても、警察、役所などに逃げれば、必ず助けてくれるから、闇バイトの内容が分かった時点で、犯行前に逃げるべきである。

今少し生活に苦しくても、幾らでも楽しい未来が待ってるから、兎に角強盗殺人だけはやるな。たった一度の過ちで、確実に取り返しのつかない悔いだらけの人生になる。

SNS型誹謗中傷犯罪は、これから極端に増える卑劣な犯罪であろうから、国は無名型攻撃犯罪の検挙月間も作って欲しいものである。

今年も一年間私の拙い話にお付き合い下さいましてありがとうございました。




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