(敬天新聞 令和7年2月号2面)
シンボルマークは恵比須様 エビス商事 桑畑貴社長
先代VS現社長 |
昨年11月号で報じている焼き鳥屋の居酒屋チェーンで有名な(株)鳥貴族(江野澤暢男社長・大阪市中央区淡路町4‐2‐13)と、そこに鶏肉を卸す業者(株)エビス商事(桑畑貴社長・宮崎県都城市豊満町980‐1)について、不正行為を告発する新たな投書が届いた。
嘗てエビス商事は、創業者である桑畑隆信氏とその妻が何十年も働きづめで努力を重ね、宮崎県で有数の養鶏場を運営する優良企業に発展させた。
ところが創業者の桑畑隆信氏が大病を患い、長男である貴氏が後継者として社長に就いたことを発端に、親族間で骨肉の争いに至っているという。
創業者の妻(後妻)は、性格が穏やかで働き者であった三男の直樹氏を後継者にしたいと考えていたが、隆信氏が独断で長男の貴氏に譲ったらしい。
ところが権限を譲った途端に長男が豹変し、父親の言う事を聞かなくなり、社内ではパワハラが横行し、独善的な判断で高級車を購入したり、勝手に値上げをしたり、更には取引先である鳥貴族の仕入れ担当者と癒着して、女性をあてがう過剰な接待を繰り返したり、賄賂を渡す関係に成るなど、モラルが荒廃しているというのである。
エビス商事の元職員からの投書(クリック)
安価で人気の通称「トリキ」=鳥貴族店舗
創業者の思い |
今回は、元エビス商事職員による内部告発と思われる投書の他に、創業者である隆信氏直筆の貴社長への思いを綴った手紙も届いている。
隆信氏が高齢であり病を患っている為なのか、とても読みにくい文章である。しかしよく読むと、貴氏に社長を譲ったことへの後悔や憎しみを書いただけの手紙ではないことが分かる。
「幼い頃、寂しい思いをさせた(中略)貴に会社を継がせて兄弟三人仲良く会社を発展させてほしかった。贅沢もせず口数も少なかったお前がこれだけの嘘をつき会社を一人取り(独り占め)するとは、お前の新しい家族がここ迄お前をクズにしたのか」。
この末尾の言葉が、子を思う親として、何より一番言いたかった心情ではないだろうか?
投書の内容も又事実なら上場企業である鳥貴族もエビス商事も、不適切な取引関係は一刻も早く改めるべきだ。そして創業者や元職員が願う通り、真っ当な経営がなされていたエビス商事に立ち返るべきである。
果たして皆が恵比寿顔に成る日は来るのだろうか?
エビス商事創業者 桑畑隆信氏が貴社長への思いを書いた手紙 (クリック)