LCレンディングが貸し付けた謎残る富士リゾ-トCCへの8億超

(敬天新聞 令和3年7月号 2面)


SLの実態

ソーシャルレンディング(SL)の先駆けであったmaneoマーケット株式会社が、投資者に対する説明と、融資した企業に対する条件が違い、監督官庁から、営業停止を受け、多額の融資額が焦げ付いてる。要するに、一般から金を集めやすくするために、好条件に高配当を謳いながら、自社の関連企業にどんぶり勘定で金を出していたのである。

しっかり調査をすれば、担保に見合った額しか貸してはいけないことが、分かった筈である。自分の身内に貸すから、こういう甘い審査になるのだろう。

銀行などの金融機関と違って、SLと言うのは、一般の人から金を募集してもよいシステムである。



もちろん監督官庁の認可は必要である。従って、履歴や外面などが良い印象のメンツを役員に据えるのであろう。

しかし実際の運営は、商才に長けたような者が牛耳るのである。甘い条件を付けて募集すれば、当然多くの投資者が賛同し、金も多く集まる。しかし金を集めただけでは、会社は儲からない。何故なら募集した条件の配当(金利)を約束通り、投資者に払わなければならないからだ。その為には、集めた金を何処かに貸さなければならないのである。それも投資者に説明したよりもよい条件で貸さないと、自社に儲けはない。

銀行と違うのは、「常に貸さなければ儲けにならない」のではなく、良い条件で話が来たときにだけ、金の募集をすればよいだけなのである。


左からmaneo瀧本憲治社長、LCパートナーズ小山社長

LCレンディングの中山氏と山中健司社長(右端)


不可解な担保

それなのに、maneo社から金を借りた身内のLCレンディング(山中健司社長※当時)は、富士リゾートカントリークラブ(浦郷直樹社長)に金を貸し出すにあたって、しっかり担保を査定したのか、非常に疑問が残るのである。

富士リゾートカントリークラブの地元金融機関(山梨県都留市)の担当者は、「高く見積もっても、現状の富士リゾートカントリークラブは3億の担保価値しかない」と取材記者に語っているのである。

それなのに、LCレンディングは、富士リゾートカントリークラブに8億3000万円を貸し付けているのである。

浦郷直樹氏は、何故か一年間の金利を先払いしている。浦郷氏はゴルフ場の売却が目的だったようである。

先般、インターネット金融大手のSBIホールディングス(北尾吉孝社長) の子会社であるSBIソーシャルレンディング(織田貴行社長)が、太陽光関連会社テクノシステム(生田尚之社長)に金を貸してた問題で、生田社長が詐欺容疑で逮捕されたが、その理由は「金を借りる時に金融機関に出した説明書類の使途内容と、実際の使途が違う」という理由だった。テクノ社に貸し出された380億円の内、129億円が太陽光事業に使われていなかった。生田社長がカジノやキャバクラで湯水のごとく金を使い豪遊していた事実は、連日テレビや雑誌で報じられた。

富士リゾートカントリークラブの浦郷氏の場合も、借り入れた金額のスケールこそ違うが、借り入れ時の説明と、実際の使途は大いに違う筈であると、何人もの人が証言している。しかも本当に8億3000万円を融資するほどの価値はあったのか? 又この金の一部が、暴力団系から借り入れていた多額の借金の返済に充てられたという話も実しやかに流れている。

この件で疑問を呈して記事を書いていた弊紙は、名誉棄損で訴えられて、50万円の罰金刑を受けた。それは、関係者の何人かから聴いた「融資するにあたって、浦郷氏から山中健司社長に3000万円のキックバックがあった」という話を何度も書いたからである。ただ不思議なのは、記事を書き出してから2年も経ってからの訴えだった。

しかし今はただキックバックの問題よりも、果たしてソーシャルレンディングで民間から集めた金を浦郷直樹氏に貸し出した時、富士リゾートカントリークラブに適正な担保価値があったのか?

本当に8億3000万円を融資するほどの価値はあったのか? そしてその使用用途に記された使い方と実際に使われた内容に齟齬は無かったのか、非常に疑問を感じいているのである。


SLと瀧本氏の死

6月8日早朝、maneo社の瀧本憲治元社長が、日比谷公園内のトイレで死亡していたという。瀧本氏は、ネット上で融資を仲介するソーシャルレンディグ(SL)という金融サービスを、日本で本格的に普及させ、ブームを築いた人物であるそうだ。

「maneo」の社名は、おカネ(money)に関する新しい(neo)ビジネスモデルという意味で、ネット上に太陽光など再生エネルギー、不動産開発などのプロジェクトを紹介し、高配当を謳い多くの投資家を集めたという。

瀧本氏が、maneo社の代表に就任した13年9月以降、SL業界は急成長を遂げ、18年にピークを迎えて市場規模は2000億円近くに成ったそうだ。だが高利回りを約束できる案件はそれほど多くなく、自転車操業に陥って債務不履行となる業者が続出。maneo社のプラットフォームを使っていたJ

Cサービス系の再生エネルギー会社「グリーンインフラレンディング」で不透明な資金使途が発覚し、18年7月、maneo社は金融庁の業務改善命令を受けた。

それからmaneo社は業績を悪化させ、瀧本氏は19年9月、持ち株の大半を「Jトラスト」の藤澤信義氏に売却。以降、金融の表舞台からは退き、個人投資家としてmaneo社で培った金融のノウハウと人脈を生かし、幅広く企業と関係を持っていたそうである。

その後、SL業界の中心的存在となったのはSBISLであったが、資金提供先の「テクノシステム」の融資詐欺事件が取り沙汰されて、SBIHDの北尾吉孝社長が対応に追われる事態と成っている。

SLという金融サービスが、瀧本氏の意図せずところで、金集めの口実に都合のよいシステムとして利用されていたのだろうか?

瀧本氏も、テクノシステム事件では、テクノ社の生田尚之社長に頼まれてつなぎ資金を融通していたとかで、検察の事情聴取に応じていたそうだ。瀧本氏の突然の訃報はそんな最中の事である。

故に、maneo社の滝本氏の傘下にいたLCレンディングの山中健司社長が行った富士リゾートカントリークラブ(浦郷直樹社長)に対する8億3000万円の融資が、ここに来て益々、奇々怪々な様相を帯びているのである。

特捜には、ぜひ瀧本氏の死因も含め、この件も念ののため捜査対象に加えて、一連の背景を調査して解明していただきたい。合掌。



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