エイベックス利益供与〜監禁脅迫を風化させない運動(上)

(敬天新聞12月号)


(さすがトランスの一時代を築いただけあって常にトランス状態)

利益供与監禁脅迫を報じよ

 エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社のこのところのニュースと言えば、所属アーティストの小室哲哉被告の詐欺容疑逮捕〜晴れて保釈となったこと。その保釈金を立て替えていた地獄の仏は、実はエイベックスだった、感謝。小室被告いわく一日も早くKEIKOに会いたいやり直したい……なんて言う、単なる投資詐欺事件をドラマティックに演出したような滑稽な話ばかり報道されている。

 エイベックスという組織で報道されるべきは、投資詐欺師の小室の事でもなく、子会社所属のシャブ中AV女優の事でもない。

 東証一部上場企業エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社の社長である松浦勝人氏が、利益供与取引のあった株主を、自ら暴力団組長等と一緒に監禁し脅迫したというセンセーショナルな事件こそ、マスコミが世に公表し、問うべき大問題なのである。

 小室の投資詐欺事件の逮捕は、Xデーが来るまでは、人権問題やら報道のモラルやら、ややこしい事が重なる為マスコミも黙っていた。しかし、関係者や大手マスコミは小室逮捕自体がある事はとうに掴んでいた。

 対して、エイベックス松浦社長の利益供与・監禁脅迫事件の方はというと、マスコミ方から当局に至るまで、動く気配すらない。

 エイベックス松浦社長に関してはマリファナ常習者だという噂が強くあって、その事で右翼団体に何度も街宣をかけられていた事があった。

 その事を週刊誌が取材すると、エイベックスの広報室は「右翼から『マリファナを吸っている』と事実無根の脅迫を受けた事がありますが、全て撥ね退けました」と答えたそうだ。

 エイベックス広報室はどのように右翼の追及を撥ね退けたのだろう。エイベックス広報は事ある毎に「毅然とした態度で臨んでいる」と協調する事が多い。

 しかし右翼がこのマリファナ街宣で逮捕されたという話は聴かない。事実無根の街宣を右翼がしたのであれば、右翼は威力業務妨害、名誉毀損、脅迫等で逮捕される筈である。それが毅然とした態度ではないか。

 エイベックス広報室長も警察OBなら、他にもかなりの警察OBが、このエイベックスという会社には天下っているらしい。何のために其処まで警察OBの雇用に力を入れるのか検討も付かないが、とにかく警察OBの再就職にエイベックスは一役買っているらしい。それなら尚更、広報室長自身言うように、反社会勢力やそれを利用する事に対し、毅然とした態度で臨むべきではないのか。

二度目の脅迫でブチ切れた

 遡る三年前、R社のY氏がエイベックスに「利益供与」を強要した罪で逮捕起訴された。懲役二年執行猶予四年の判決を受けY氏は表舞台で活動できなくなった。

 そこでY氏はR社を「背景」のあるM氏に譲った。そのM氏から今年六月エイベックスに質問状が届いた。そこで松浦社長はM氏と「背景」同士の話し合いによって「決着」をつけた。その時点でこの問題は終ったと松浦社長は解釈していた。

 実際にM氏の質問状に対して、裏では莫大な金が流れたそうだ。だからこそ、松浦社長は「終った」と考えたのだ。

 しかし、M氏には数百万円しか届かなかったそうだ。それがM氏に取っては不満で、今回の監禁脅迫事件の原因となる株主総会へ右翼団体構成員を伴って、「再・質問」という、行為に出たらしい。

 M氏にとっても不満だろうが、エイベックス松浦社長にとっては、「一度金を払って終らせた筈の話を蒸し返しやがって」とM氏以上に怒りを覚えたのに違いない。

 そこで松浦社長はI会三次団体組長に頼み、総勢八名で「食事をしよう」と騙して誘い出し、監禁、脅迫したらしいのだ。

 一度終った話を蒸し返された松浦社長の気持ちも分らないでもない。しかし、倫理的・法律的問題を考えるとM氏に金を渡した時点で利益供与という違法行為を犯している。

 なのに、幾ら頭に血が上ったとはいえ、更に監禁脅迫という違法行為の上塗りをする事は、東京証券取引所第一部に上場している企業の代表取締役として許されるものではない。

 松浦社長らに監禁脅迫されたM氏と一緒にエイベックスの株主総会に出席していた右翼団体の人物も、監禁脅迫の事実をM氏から聞いて「とんでもない、社長を辞めろ」と松浦社長に辞職勧告書を出したという話である。当然のことだ。

M氏は「圧力」がかかり沈黙

 このエイベックス社長を取り巻く利益供与も監禁脅迫も、キーマンはM氏である。一度は自首≠試みたM氏も(相当の圧力がかかったらしく)今は沈黙を守っている。

 松浦社長・エイベックス側からは、当局に利益供与に関する被害届を出してもプラスになるものは何もない。当然、沈黙するだろう。

 ところが、このエイベックスの利益供与から監禁脅迫に至る事情を全て掌握している、と言われている当局さえ全く動く気配が無いという噂である。

 エイベックス広報室いわく「論評社の問題はお礼参りと考えています」という事だ。上記の「反社会的勢力には毅然」云々を有言実行するなら、当然、当局へM氏らの行為を「お礼参り」として報告する筈だし、現に「した」と言っていた。

 尤も利益供与は贈賄側も逮捕されるので、エイベックスが自社の社長の不利になる事をするとは思えない。よって、当局へ報告したというエイベックス側の話も信憑性に欠けるが、とにかく当局へ報告しているのならば、M氏達は事情聴取ぐらいは受けそうなものだ。しかし、M氏らは事情聴取を受けていない。

 暴力団や闇社会と上場会社・株式公開企業の癒着に関して、いつもは厳しい姿勢で追及するはずの当局も、このエイベックス・松浦社長を巡る利益供与、監禁、脅迫それぞれについて、何の音沙汰もなく、かえって騒ぎが起らず過ぎてくれるよう願っているようにさえ感じてしまう人もいるそうだ。

以下、エイベックス利益供与〜監禁脅迫を風化させない運動(下) に続く

(エイベックス子会社サイトから倖田梨紗ちゃん消えた。逆転の発想で「シャブドル」とか「薬ドル」ジャンルを切り開けばいいのに)

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