東証二部上場企業ウィルコの偽装工作による
障害者福祉郵便割引悪用をウィルコ自身の
社内調査委員会調査報告(おざなり)で
終らせてはならない

2008/11/26

 東証二部上場の通販会社ウィルコが、浅ましくも国が弱者救済目的に創設した郵便法福祉制度を、(やっつけ仕事で審査のぬるい)郵便局などにあたかも障害者施設の購読書物だと「偽装」し、いわば騙した上で一般DMの十分の一以下の価格で取り扱わせ、「8,000万通以上を不法に郵送し三十億円以上を公然と騙し取ったともいえる悪意ある行為が、一部新聞報道のみで尻つぼみとなり、しかも何の処分もなく、「ウィルコの社内調査委員会で調査し報告しただけでヨシ!」として終らされようとしている。

 ウィルコのした事は、通販会社である自社の営業(郵便発送)上の経費削減など消極的姿勢ではない。
「この障害者福祉制度を積極的に悪用する事で、周囲の通販会社さん、広告代理店さん儲かりまっせ」、と偽装福祉媒体による郵便割引料金詐取を教唆し、それによって営業網を拡大するという悪意ある積極的な社会福祉の悪用行為だったわけだ。これが断罪されず終っていいはずがあろうか。

 ウィルコはいわば、(間抜けな郵便局を媒体に)福祉の為に利用される筈の公金を、自社の不正利得の為に横領したも同じなのだ。

 また、ウィルコの郵便割引制度悪用は、数人規模の小さな障害者団体の発行媒体に数十万〜数百万人の購読者がいるという虚偽の状態を作らせた。有料購読などされる筈のないDM広告を「障害者団体発行の刊行物」と欺罔させるようしむけた。
 弱者の為の法律を悪用し、さらに資金繰りに困っている「瀕死の弱者」である障害者団体の足元を見て郵便割引を受ける為の偽装行為を安い金で行わせたという東証二部上場の企業とは思えない悪どさである。障害者という弱い立場の人々の集まる施設を詐欺舞台に使うという悪質。

 障害者団体の人達は「新生企業(ウィルコにこの犯罪行為を示唆したDM屋)が犯罪にはならないと言っていた」「合法だと聞いた」といって当惑を隠せなかったそうではないか。弱者救済の為の制度を悪用する事につけ、弱い立場の障害者団体を騙くらかして実行犯とさせ、「二重三重」に踏み躙る卑怯な行為は、東証二部上場企業として他のまともな企業の起業価値さえ下げるような犯行である。

 これほど騒ぎになるまで不正を堂々と続ける企業内に良心の存在はありえない。社内に調査委員会を設けて調査しました、再発を防止しますといっても、腐敗した企業体質で自浄作用は期待できない。

 このウィルコの障害者福祉郵便割引制度の偽装利用のそもそももっともおかしいところは、被害者であるはずの「郵便局」が、ウィルコを詐欺だといって告訴をすることもなく、かといって、三十数億円を詐偽行為だ不当利得だとかいって民事訴訟を提起するでもなく「見逃して」いるところである。

 郵便局は、この福祉制度利用の郵便割引制度を悪用され詐取された三十数億円の帳尻はどこで合わせるつもりなのか?郵便局はもう、民間企業であろう。役所仕事をしてても給料を貰えた昔とは違って、損失の責任はきちんと追及しなければならないはずだ。
 ウィルコの社長と何があるのか知らないが、一民間企業として騙され三十数億円パーになった事をこのまま終らせて……

 !!……そうか、考えたらこれは国からの助成云々というか補助金というか、要は郵便局も腹は痛まないのか!

 三十億だろうが百億だろうが、税金というか国の金を誰がパクろうが郵便局は気にならないってことですね。そして、ウィルコの不正をチェックできなかった(のかつるんでたのか?)間抜けっぷりも誰からも咎められる事はないと。お役所仕事は楽だわ。

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