労働組合員の労働組合員による労働組合員の為の民主党政治―

2008/11/29

党首小沢一郎の疑惑も晴らさぬまま

 昨日の麻生首相と民主党小沢一郎の党首討論について、マスコミは民主党小沢一郎に軍配が上がったみたいな論調だが、あれ単に予算案を提出しないなら国会解散だ国民への背信だ等と重箱の隅ツツキの決まり文句をくっちゃべっただけで大した内容ではない。小沢一郎の方が雄弁だった、というのは当り前で攻守が最初から決定しているのだから責める側が口数少なかったら話にならないだろう。

 昨日の党首討論で具体的な成果はまったく無かったと言ってよい―それは野党民主党としても与党自民党としても。しかし、ただ言うことないから解散しろという小沢一郎に対し、本当に今、政治空白など作るべきでないのは間違いないのだから、麻生総理はもっと声を大に小沢の言い掛かりに対し、「だったら解散の根拠と、デメリットの回避方法を説明しろバカ野郎」と叱りつけてやるべきだったのに。

 まあこの程度の討論で大騒ぎして、番組降板の恐れもなく、今日辺りは週末の地元選挙民まわりの土産話にしてるんだろうから政治家商売は気楽なもんだ。しかし自分の疑惑に対しては一切の釈明もせぬまま平気で総理大臣に言いがかりをつける小沢一郎と民主党のズ太さには恐れ入る。

 民主党小沢一郎(小澤一郎)が政治資金管理団体「陸山会」を使って都内にマンション10戸以上10億円超を所有していることを、「週刊現代」が調査し全てが小沢一郎名義であるから実質的な「隠し資産」ではないかと追及した。この記事に小沢一郎は名誉毀損されたとして、小澤個人が3000万円+利息、更に民主党まで3000万円+利息と「謝罪広告」を求めて裁判を提起していた。しかし、この夏に小沢側の負けが確定した。

 民主党という政党まで組織的にしゃしゃり出てきて(党首の喧嘩といえ)名誉毀損で食って掛かるとは、そして負けるとはカッコ悪い限りだが、この報道をしたのは一部週刊誌とネットサイトのみだった。総選挙に出る事が前々から分っていた野党一党の党首の、資産隠しや脱法行為に繋がるかも知れない話であるから国民に充分知らせる義務があると思うのだが、マスコミはこの事件を取っ掛りだけ報道しただけで根幹的な部分は尻つぼみに終った。

 このところ自民党麻生総理の些細な言動に言い掛かりを付けるばかりで、マスコミは小沢一郎の資産隠しも民主党幹部のマルチ商法癒着もトンと報じなくなっているが、何かの意図があるのだろうか?

 民主党は自民党の間抜けぶりに乗じて、「一部組合員や公務員の為の民主党」をひたかくし「全国民の為の民主党」というイメージを国民に押し付けマスコミもそれを後押ししている。

社会保険庁不正は民主党・自治労組合員の仕業なのに

 民主党の国会議員から地方議員まで含め、労働組合支援候補の割合は非常に高い。

  昨年から、民主党は国会やテレビ番組の中で、あたかも国民代表のような顔をして「年金問題や官僚不正」を煽り続けている。政府与党である自民党は自ずと体制側のようなかっこうで「VS国民」として糾弾されている。で、マスコミは民主党による「社会保険庁叩き」を垂れ流している。

  しかし、そもそも社会保険庁で年金保険料を横領し、年金記録漏れを引き起こしたのは、民主党の支持母体「全日本自治団体労働組合(自治労)」の社会保険庁内組合員だったではないか?

  テレビではボンヤリとしか報道しないからよくわからないが、ヤミ専従事件として労働組合役員が勤務時間中に職場で勤務しているように装いながら給与をドロボウ受給しつつ組合活動に専念していたその活動こそ民主党を支える「労働組合活動」ではないか?

 民主党は政権与党になれば、尚更そういうヤミ専従野郎や保険料横領犯である「労働組合員」が喜ぶような政策を推し進めるだろう。

 自治労=全日本自治団体労働組合(ぜんにほんじちだんたいろうどうくみあい)は、日本の地方自治体職員などによる労働組合の連合体で官公労では国内最大。今、何故かマスコミ的には社会保険庁と一緒に自民党が叩かれ、国民もなんだか社会保険庁とグルなのは自民党なの?」と勘違いさせられているが、本当に悪いのは、労働組合遊びにやっきになって本業を怠けて国民を苦しめている社会保険庁内の自治労職員であって一緒に糾弾されるべきは民主党のはずなのであるが、マスコミはなぜかそれを回避し続けている。

 麻生首相は本日、小沢一郎の選挙区である岩手県を訪問し、一関市で民主党の高速代無料化うんぬんを批判し自民党の政策を説き、あとは小沢一郎の地元、奥州市の衆議院岩手4区の自民党候補・高橋嘉信氏を応援に行くそうだ。

 この高橋氏は元々小沢一郎の秘書だった人物であるから小沢一郎の手口は知り尽くしている。

 次期衆院選岩手4区は、共産党新人の瀬川貞清氏、社民党新人の小原宣良氏が立候補を予定しているが、高橋氏は小沢一郎が「国替え」するうんぬんについては(小沢本人の口から出た言葉じゃないから)いつもの嘘つき作戦ってことで信用してないだろう、戦々恐々としている筈だ。

 秘書時代の小沢一郎の不正をあらいざらいしゃべりまくってしまえば面白いし、大差で勝てるのだが。

 

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