ねんきん特別便放置とウィルコ障害者団体偽装DMの責任は公務員労組の存在

2008/12/03

 郵便局の日本郵政グループの「ねんきん特別便」が大阪・梅田駅の貨物倉庫のコンテナ内に2ヶ月以上放置されたままになっていたそうだが、これに対し社会保険庁はキチンと「日本郵政株式会社」へ損害賠償請求をして損害の穴埋めをするのだろうか?
 それとも中央運輸(東京港区)・合通(大阪市)なる下請け企業の連絡と受け渡しミスのせいなのは判明しているのだから、この2社に民間企業なら当然の賠償請求してくれるのか?

 賠償請求してくれないとなると、またもや問題官庁社会保険庁と未だ半官半民気分の郵便局の出した損失の穴埋めに、関係ない国民の税金が当然のように使われる事になる。

 そもそも年金特別便、受給者加入者一億人近くに送ったそうだが本当に送ったのか?一七〇万人以上が住所間違いや宛先不明の送付ミスで戻って来たとか言うが、本当はそんなもんじゃないのじゃないか?ねんきん特別便は年金記録漏れの注意を喚起するため受給者と現役加入者に届けられるものだが、社会保険庁の発表によると未回答率が5割だったという事である。
 単純に考えれば、5割の受給者・加入者側に何か問題があったという風に取れてしまうが、これも、本当は郵送中の巨大なミスがあり、実際は本来送付すべき数の7割6割くらいしか履行できていないんじゃないの?

 スネに傷を持つ社会保険庁のみならず、各省庁は郵便局を甘やかし過ぎではないのか?
 本紙追及中の東証2部上場通販会社ウィルコの障害者団体発行偽装ダイレクトメール詐欺商法も、郵便局のチェック機能の甘さをついたウィルコらのせいで本来まともな障害者団体に適用される筈だった三〇数億円分の「利益」を、障害者団体ではないウィルコらが享受したわけだ。

 この三〇数億円をウィルコから国が不当利得の損害賠償として回収してくれないとウィルコが得をする分、誰かが損をすることになる。そしてこの三〇数億円の損の穴埋めをするのは、このままでいけば我々国民という事になる。
 最近、2兆円給付だとか何百兆円の赤字だとかの言葉が舞い飛び、三〇数億円なんてチッポケな気もするが、それでもウィルコがこの不当利得を返還しなければ無関係な国民が一人頭で言えば単純計算で「十数円」という微々たる金額だが損をする事になるのだ。ウィルコの悪意と日本郵政グループのチェック機能の甘さと官僚の「不作為」のせいで。

 近所の地方社会保険事務局及び社会保険事務所窓口などに行くと、こういう不正に対するクレームの他、本当に制度が分らなくて困って相談に来ているお年寄りや、受給に関してトラブルになっている人達でごった返している。
 しかし、窓口はごった返しているが職員らがテンテコ舞いして忙殺されている訳じゃないのだ。
 多くの社会保険事務局のカウンターの裏のパーテーションの向こうでは、全国社会保険職員労働組合という怠け者団体に加盟し、もともと手厚い保護を受けている公務員のくせに労働者の権利なんぞを主張している労働組合加入者らがタバコをプカプカくゆらせながら、スポーツ新聞を読んだり、パケ放題の携帯電話からネット接続し、エロサイトなどを見ながらヘラヘラ笑っているのだ。
 サボっている奴らをカウンターの所に引っ張り出して対応させれば、一日の相談対応など午前中一杯で終る筈なのである。

 官庁の公務員にしても郵便局の連中にしても、こういう権利ばかり主張する労働組合職員で溢れていれば、まじめに働いてる奴にどんどん仕事が振り当てられて、真面目なやつほどしっちゃかめっちゃかになり、トラブルや見落としが続出するのは当然。

 極言すれば、通販会社ウィルコのように障害者郵便物のチェック機能の甘さをついた不正行為を助長させているのは、公務員や半官半民のそもそも労働組合など必要ない職場に労組を作ることを許している国にも責任がある。
 今後は国家存続の急務として、公務員の労働組合活動を禁止すべきと思うのだが、国の中央官庁の連中達さえ労働組合加入によってサボりを覚えてしまっているので、本当の「改善」は、自民党の言うように官庁解体くらいしないと実効性がないのかもしれない。

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