人材派遣アンツの偽装糾弾は人権云々の話じゃない!―

2008/12/11

株式会社antz(アンツ)の労働災害

 アンツの派遣先企業にアンツの従業員ということで働いていた労働者がいた。
 この労働者の賃金が安かろうが労働者本人納得の上であり、低賃金でアンツやアンツネクストを責める気などはない。

 派遣で働いていた本人だって、アンツネクストで雇われたのにアンツに回されアンツから二重派遣の形で派遣先へ行かされることに不満ならグズグズ言わずに辞める自由があるのだから、ここまではアンツ&アンツネクストと労働者との関係はフィフティフィフティであろう。

 …で、アンツからの派遣ってことで働いていた先で、この労働者が結構な怪我を負ったそうだ。就労中の労働災害っていうやつである。
 労働者は、アンツやアンツネクストには「雇われ」ている心算であり、アンツもアンツネクストも当然のこととして労働者災害補償保険、つまり労災保険に加入していると思っていた。

 労働者本人が知識不足から
「低賃金なのは労災保険や雇用保険、社会保険にアンツが入っていて、それが自分の給料から天引きされているから。色々、保険料や税金が差っ引かれるから、こんだけ給料が安いんだ」
と解釈していた。怪我をした労働者は、派遣先とはいえ労働中に怪我をしたのだから、労働災害ということで当然の事としてアンツネクストに労災保険で貰える治療費を貰おうとした。

 ちなみに労災保険、正しくは労働者災害補償保険は、労働者災害補償保険法に基づき、業務災害及び通勤災害にあった労働者また労働者死亡の場合は遺族に保険金を支給する政府管掌の保険制度であり、雇用保険と共に労働基準監督署に申請する義務がある。

 しかし、アンツネクストの代表者・密山貴志は、ゴネて怪我の治療費を払おうとしなかった。アンツやアンツネクスト、つまりアンツグループの各企業は労働者災害補償保険も雇用保険も社会保険にも加入していなかったのである。困った労働者はアンツネクストの親会社であるアンツの代表である長尾や派遣先などどこに請求するか右往左往していた。

 労働者の要求はアンツの長尾に一度は拒絶された。しかし「ある事」があって、アンツ長尾やアンツネクスト幹部らは方向性を変えた。
 アンツが方向性を変えたといっても、労働者にとってよいものではなかった。労働者はアンツから労働災害の治療費については「1万円で我慢しろ!」と言われた。

 その上、驚くことに

アンツネクストの代表や幹部らに、労働者は夜襲を受けた!

 以下、次号に続く。

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