人材派遣偽装請負アンツネクスト幹部の夜襲

2008/12/12

 アンツネクスト→アンツ→派遣先、と言う流れで、アウトソーシング風な偽装請負により派遣先に派遣された労働者は怪我の被害をアンツ社長の長尾に訴え、ソデにされた後、アンツネクスト密山およびアンツネクスト幹部らに夜襲された。

 労働者の自宅に深夜、アンツネクストの幹部らが複数人で前触れもなく押しかけたのである。いきなり、部屋のブザーを連続して鳴らしまくるという脅迫的な呼び出しを受けた労働者は深夜という事もあり震え上がりチヂこまってしまった。
 震えながら玄関に近づくと、「労働基準監督署には報告するなよ!」などなど、警告ともいえる脅しの怒声が飛んできたそうだ。労働者は震え上がり警察に連絡したそうだ。

 この夜襲事件はつい最近の秋口のことであった。この事件に先だつ五月、アンツには労働局が違法派遣・違法請負の疑いで査察に訪れていた。そして、そろそろアンツネクストに対しても労働基準監督署が入るとアンツ経営陣は踏んでいた。
 労働基準監督署対策として、アンツ長尾が「アンツネクストを倒産させ民事責任を逃れれば、仕事は他の受け皿会社に回せる。偽装システムは万全だ」と言っていたが、気がかりだったのは、アンツネクストで怪我を負った労働者のこと。
 労働者の怪我の話から労災未加入、社保未加入などの言質が取られたら、折角アンツネクストを倒産させても、ややこしい問題が残ってしまう。そのためアンツネクスト幹部らが、怪我した労働者に対し深夜の自宅襲撃を行い、恐怖感による口封じの圧力をかけたのだった。

 アンツグループ(アンツネクスト、コーリングフューズヴィ、ウェストサイド、クリアス)各社の性格が、この手の物なのか、それとも各社代表がアンツ長尾に逆らえないのか知らないが、アンツグループは、えてしてこの手の短絡的な行動に走り易い行動規範を持っているようだ。
「アンツグループ」と称し、大人の企業体制を固めているように見せながら、実際は、学生ビジネスの大学生動員屋的な気分が抜け切らない、デタラメで穴だらけな経営を行っている。

 アンツグループの各社はアンツ以外、人材派遣免許を持っていない。だから、「アウトソーシング企業」として営業しているアンツネクスト、コーリングフューズヴィ、ウェストサイド、クリアスなどの子会社に求職してきた労働者を、「人材派遣免許を唯一持つアンツの派遣先」である企業に派遣する、二重派遣という違法行為を最初の段階で犯している。
 そして、労働者を派遣先の指揮命令で仕事に従事させているのに労働基準監督署には自社の従業員として申告している。
 また、派遣先に対しても、アンツネクスト、コーリングフューズヴィ、ウェストサイド、クリアスなど子会社からの二重派遣という実態を偽り、株式会社アンツの直属派遣社員と説明している。

 更に労働者に対しては、給料の支払を「給料」としてではなく、請負業者への支払いとして支払っている。
 派遣会社アンツのアウトソーシング企業であるアンツネクスト他企業のそのまたアウトソーシングとして、個人の労働者を請負業者扱いするのなら、それこそ徹底して個人事業者をとりまとめる組織作りでもすればいい。

 しかしアンツグループは調子のいいところだけ、個人アウトソーシング扱いし、それこそ「請負だから仕事を完成させなきゃ金はやれん」みたいに方便を使って、長時間労働後に残業代を一切払わなかったり、各種賃金を不当に搾取したりしている。
 これでは怪我をし、夜中にアンツネクスト幹部らから脅迫を受けた労働者でなくても、誰かが労働基準監督署か警察に駆け込もうというもの。

 今後、怪我をした労働者や不当な扱いを受けた労働者については「派遣先にも使用者責任」という事で、アンツグループの派遣先企業に問題提起し追及していかねばならない。
 しかし、アンツグループと言う学生派遣屋気分の抜けない企業が、この恐慌時に労働者からの不当搾取を行っている現状は看過せず、今後も徹底糾弾していく所存である。

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