2008/12/30
人材派遣アンツと、違法派遣業者の労働者恐喝
派遣会社の殆どは、法律に則り営業し、派遣切りに関しても不要になった人材にそもそもの「正社員じゃない雇用契約」に基づいて辞めて貰っているに過ぎない合法的な企業活動である。
合法派遣会社は法律に縛られているが故に、最近は労組ユニオン連中の完璧なシノギにされてしまっている。
逆に非合法派遣会社は、労働組合のチクリも労働基準監督署も怖くはないので、今ヤリタイ放題だそうだ。
本紙糾弾中の人材派遣サービスアンツグループにおいても、子会社で「請負専門会社」のアンツネクストに社員のつもりで雇われ(後で個人請負契約と主張されるが)アンツネクスト→アンツ→佐川急便≠ニいう違法二重派遣の形で偽装派遣されたA君が脅迫の被害を行けたことは以前報じた。
A君は請負専門で派遣などする資格ないアンツネクストから(アンツ経由で)二重派遣された派遣先の佐川急便の指揮命令下で大怪我をしたのに、お見舞いどころかアンツの幹部らに夜中に自宅まで押しかけられて「労働基準監督署には言うな」という脅迫を受けた。
まともな派遣会社は無関係だが、非合法派遣会社の殆どは派遣の免許がなく請負契約と偽装し日雇労働者派遣を行う、かつての人夫出しのような荒っぽい職種の為、アンツのしているような労働者に対する脅迫行為は日常茶飯でありA君のような例は珍しくもないそうだ。
大怪我をした労働者A君は「怪我の他、アンツグループの雇用保険や労災未加入の点を口止めさせる目的」でアンツらから脅迫を受けたと思われる。
しかし、違法派遣会社には、他にも色々な脅迫が横行している。
派遣登録し就業場所も決まって、当然、今日から出勤する所を「体調や精神状態が悪くて」という理由で出社拒否するのは、派遣先にも派遣元にも迷惑をかける社会人失格・人間失格の行為である。こういう奴は脅迫どころかド突き回しても構わない。
しかし違法日雇派遣の現場では、この「出社拒否」に似たようなシチュエーションで脅迫……というより恐喝じみた行為が行われているそう。
派遣登録をし、偽装請負とは知らずに就業場所を教えられたB君。派遣先で数日働くうちに、実際の給料や就業時間が、派遣登録時の話とはかけ離れて低賃金で過酷なモノだという実態が分ってきた。それで3日位でその職場、というか派遣会社ごと、断りもなく辞めてしまったそうだ。出社しなかった日の電話は出なかったそう。
(この身勝手なB君が無責任で卑怯であり身から出た錆びと言えばそれまでだが)
週をまたいで請負(派遣)会社からメールがきて、働いた分や色々に付いて話し合いをしたいというのでノコノコ出掛けて行ったら「Bが仕事をドタキャンしたせいで派遣先に損害が発生し大変な事になっている。3日分の給料なんかで賄えるものではない。うちは約束通り3日分の給料は払うつもりだがBはどう責任を取るつもりか?それでも社会人か?」と畳みかけられたそうだ。
(例え本当に損害が発生しても実は派遣先と派遣元との問題。また倫理的・人間的にB君は最低だが、法的には労働条件が当初と違うから労働者B君が即日で労働条件を解除した事も実はオッケー)
で、1カ月位働いたそうだが給料明細を見たら、結局10日分位「ペナルティ引き」されてたそうだ。
こんな、振り込め詐欺師が使うようなハッタリ事件でっち上げ恐喝に、よくも引っかかって一ヶ月間も波まかせのクラゲのようにフワフワ言いなりに働き続けたもんだとB君にも呆れるが、こういう日雇派遣労働者への恐喝まがいの因縁による強制労働行為が多発しているらしい。
すなわち労働者をただ働きさせておきながら、派遣先からはキチンと派遣料金を貰えば、これ、立派な不労所得マル儲けになり、不況で派遣金額・請負金額ともにダンピングされ1円単位で儲けなければいけない違法派遣会社にとっては実に見入りのいいシステムなんだ…と本紙では勝手に判断しているが当たらずとも遠からずではないのだろうか?
本紙としては、古くは南部氏のテンポラリーセンター(現パソナ)から派生した「派遣」というビジネスは、派遣切りだ労働者の使い捨てだとか言われようと、法律に則り派遣会社自体も正式にリスクを張って商売しているからには素晴らしい経済構造の一環だと思っている。
決して、貧困喰いのユニオン商売の奴らのいちゃもんに負けて絶たれてはならないビジネスシステムの一つであると考える。
しかし、最近のアンツグループ(アンツネクスト(閉鎖)・コーリングフューズヴィ(取引先)・ウェストサイド・クリアス・ハピネット・アテナ・ユニティ)を始めとした偽装請負・遺法派遣業者に関しては、悪徳ぶりが常軌を逸していると言わざるを得ない。
アンツグループのような遺法派遣業者を、最低限のモラルである社会保険・雇用保険労災保険等も未加入のまま人材派遣の現場に放置しておくことは、マジメで健全で今やユニオンにがじられて四苦八苦している正規の派遣会社達を滅ぼす事にもなりかねない。
本紙としてはせめて社会保険庁に対し、二年前まで遡って未払いの雇用保険労災保険など社会保険料をアンツグループが完納するまでは徹底的に、アンツらの悪行を糾弾し続けて行きたいと考えている。