元大阪高検公安部長・三井環氏と(株)未来設計の言い分と真実の行方

(敬天新聞12月号)


三井環の 司法を斬る

政治家や企業の不正追及で知られている月刊誌の一つに月刊タイムスがある。そのタイムスに「三井環の司法を斬る」というコーナーがある。

三井環氏と言えば元大阪高検公安部長の経歴の持ち主で、現職時代に検察庁の裏金作りを告発しようとしたところ、口封じ逮捕されたと話題になった人である。

その三井氏が今年、月刊タイムス六月号〜八月号の三回に渡り、「食い物にされた老人ホーム・ワンマン女性オーナーの呆れた行状」というタイトルの特集記事を書いていた。

この記事がスタートする時同じくして、この記事の内容と同様の情報が当紙の元に寄せられていた。背景に当紙を煽る意図があったかどうかは知らないが、内容に追及すべく点が見受けられたので、当紙では追及対象者に質問状を送っていた。

三井氏は、内部告発を受けた経緯を踏まえタイムスに詳しく書いているので、その記事を一部引用させていただきながら話を進めていくことにする。事の発端は、平成十二年五月十一日東京新聞及び読売新聞などが報じた事件である。

この事件は偽造した売買契約書などを使って、無断で土地の所有権を移転登記したとして、元司法書士や不動産金融業者ならびに稲川会系の組員ら七人が公正証書原本不実記載などの容疑で埼玉県警捜査四課に逮捕されたというものだ。この逮捕者の中に不動産金融業「伊藤英子」という人物がいた。


相次ぐ不祥事を問う

三井氏が問題にしているのは、この「伊藤英子」が平成十二年二月十八日に資本金九千万円で設立された「株式会社未来設計」の株式を一〇〇%所有している同社取締役の「伊藤英子」と同一人物であり、港区にある家賃が月四〇〇万円もするという高級タワーマンションに住み、その家賃も全て未来設計が負担しているということだ。 代表取締役は「田村尚之」となっているそうだが、実際に会社を牛耳っているのは「伊藤英子」であると指摘する。

未来設計は、東京、千葉、埼玉、神奈川などの県に有料老人ホームの設備を二十七ヶ所も有し、本社では約一二〇名の社員が勤務し、各県の関連施設には一千名を超えるスタッフ職員を抱え、ベット数は一千六百に上り、売上高が約八十二億円(平成二十五年八月期の損益計算書)もある老人ホームの中堅会社であるそうだ。

三井氏は「伊藤英子」が、何処から有料老人ホームの設立資金を得たのか疑問を呈している一方、未来設計の社員Aと専務取締役である菅谷氏から、第三者を通じて内部情報を聞きだしたことを明らかにしている。

(三面に続く)

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