卑劣なジョッキー杉村一樹・川崎競馬組合の不公正な処分

(敬天新聞6月号)


内部告発

五月九日のこと、神奈川県川崎競馬組合が、杉村一樹騎手を三十日間の騎乗停止処分にすることを発表した。実績のある騎手だけに、翌日にはスポーツ新聞各紙が、処分に至った経緯について報じている。

川崎競馬組合が公表した「経過」によると、「三月二十一日に杉村騎手から携帯電話で外部と通信していたと申述があった」「持込が禁止されている携帯電話を騎手調整室に持込み、一年以上も外部と通信していた」というのが処分の理由である。競馬に限らず競艇でも競輪でも、公営ギャンブルにおいて公正保持の原則から、外部との通信は厳しく制限されている。

いうまでもなく、八百長といった重大な不正や闇社会と直結する恐れがあるからだ。ともすれば、杉村騎手が一年以上も外部と通信していた事実だけ取っても、三十日の騎乗停止処分は、誰が見てもアマ〜イ処分であることが分る。

また、重要なのは「外部との通信」が具体的にどういった行動であったのか?また、公正保持を厳守すべく現場において何故それが可能だったのか?ということである。その重要な部分について、川崎競馬組合は全く触れていない。

発表では単純明快に「外部との通信」としながらも、この処分を決意するまで一ヶ月もの時間を要している。その裏には、とんでもない事実が隠されていたからだ。

この隠された事実について報じた新聞は一社も無かったが、唯一「週刊実話六月一日号」が「騎乗停止処分に隠された闇ストーカー事件」という大見出しで詳しく報じている。この週刊実話の記事内容はハッキリ言って全て事実であると当紙は断言する。

何故なら、川崎競馬組合が「杉村騎手から携帯電話で外部と通信していたと申述があった」としている三月二十一日から間も無い時期に、内部告発と思われる情報提供を受け、その情報を基に、川崎競馬組合が処分を公表する五月九日までに、質問状を二度に渡り送っているからだ。

同時に地方競馬全国協会にも質問状を送り、騎手や調教師といった関係各位に情報提供を行った。


隠れた真実

川崎競馬組合は「杉村騎手から携帯電話で外部と通信していたと申述があった」としているが、事の発端は杉村騎手の不貞行為である。被害を訴える女性が弁護士を通じて杉村騎手に三月一日付「通知書」、川崎競馬組合には三月二十七日付「告発状」をそれぞれ送っている。

この女性の告発によると、昨年二月頃、共通の友人女性と共に川崎競馬所属の今野忠成騎手の紹介で杉村騎手と知り合ったという。その後、お酒を飲むなど交際を続け男女の関係になったそうである。

しかし、杉村騎手は過去にバツイチではあるものの「現在は独身であること」「厩舎を出て一人暮らしであること」「真剣な交際をしたいこと」を強く申し入れてきたそうだ。その言葉を信じて女性は交際をしていた。

ところが二月十三日のこと、留守を預った杉村騎手の部屋を掃除していたところ偶然にも杉村騎手が妻と幼い女の子と共に写っている年賀状を目にしてしまい、結婚していたことを知る。騙されていたことに気が付き、あまりのショックに倒れそうになったそうだ。

しかし、杉村騎手が普段からキレると大声をあげ壁を叩いて荒れる事を知っていた女性は、その日は黙って自宅に帰ったという。後日、携帯のLINEで「結婚してたんだ」と告げると、杉村騎手は「ゴメン」と返してきたそうだ。

しかし女性は、妻子がいる人との交際や不倫は絶対に考えられず、別れる決意を杉村騎手に伝えた。ところが、杉村騎手は「嫁とは別れる」「前から別れる話をしていた」「俺を信じてくれ」などと離婚を仄めかせ、交際を続けるよう迫ったそうだ。

それでも女性が「別れる」決心が変わらないことを告げると、杉村騎手はこれまでの態度を一変し、「車で家まで行く」「会ってくれないなら皆にバラす」「卑猥なこともバラす」などと強要や脅してくるようになったそうだ。

この女性は家柄も良く、小さい頃から中央競馬や地方競馬に係わり合いがあり、競馬関係者に知り合いが多いようだ。故に不倫なんてことが広まると女性が困る事情にあることを、杉村騎手は承知の上で脅しをかけていたようだ。

執拗に脅しをかけて交際を迫る杉村騎手の行動に、恐怖を感じ夜も眠れず、現在も自宅に帰れない状況が続いているそうだ。

このようなストーカー事件に発展しかねない問題が生じている中で、杉村騎手が地方競馬場の至るところで、外部と通信が禁じられているにも拘らず、日常的に携帯電話を使用していたことが露呈したのだ。

女性との交際中も川崎競馬場の調整ルームや、大井・船橋・浦和といった南関東四競馬から、騎乗前の連絡などをしてきたそうだ。

女性が流石に「まずいんじゃないの?」と伝えると、杉村騎手は「大丈夫。みんな携帯持って調整ルームで使っている」「調教師も厩舎の人たちもみんな知っている」「競馬組合も黙認しているし、中央と違ってユルイよ」「SNSさえやらなければバレないよ」と吹聴していたそうだ。こんな調子で騎手や調教師の実名を上げ、馬のことやレースのことを日常的に伝えてきたそうである。


本当の経緯

これらの情報を基に、当紙は四月二日付の書面にて、杉村騎手が女性とトラブルになっていることや、競馬場の調整ルームで日常的に外部と通信を行っていること、持ち物検査をどのように行っているのか?或いは杉村騎手が言うように黙認しているのか?といったことを主たる質問にあげ、川崎競馬組合や地方競馬全国協会に送ったのである。

すると四月十日付書面にて双方から返答を頂いた。地方競馬全国協会は、女性関係のトラブルについては個人のプライバシーを理由に回答拒否、外部との通信については現在調査中としつつも、各地方競馬主催者が厳しく禁じ、黙認することは無い、手荷物検査も行っていると回答してきた。

その上で本件について調査中であるが、公正確保上問題と認める事実を確認した場合には、黙認または看過することなく厳しく対応します、との見解を示している。

川崎競馬組合の回答は、事実関係を調査中であり、同騎手の行為が明らかになった段階で、処分など対応を図ります、というものだった。

そんな折、調査のため馬主役員室に呼ばれた杉村騎手が「俺を干すなら、他の騎手はもっと悪いことをしているし、それを全てばらしてやる」と開き直って脅しているとの情報が入った。

又、この事態を耳にした川崎騎手会長の今野忠成騎手が皆に対し「ラインやメールを消去しろ」と伝えたという話も耳にした。

このことを質すため当紙は二度目の書簡を四月二十四日付で川崎競馬組合に出している。これについて五月八日付書面にて回答を得ているが「主催者から騎手に対してラインやメールの消去を指示するようなことはありません」という的外れなものであった。

 

また、改めて主催者はこれまで手荷物検査を行ってきたし、今後はさらに厳しく検査をするということを記していた。こんなやり取りのあった翌日五月九日に、冒頭に述べた杉村騎手の三十日間騎乗停止が発表されたのである。

(二面に続く)

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